2016-01-01から1年間の記事一覧
望月衣塑子の武器輸出と日本企業。武器を輸出すること、それは戦争が増えれば儲かるという市場に手を出すこと。果たして平和主義を標榜している日本に馴染むのか。
内藤了のCUT 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子。藤堂シリーズ第二作。幽霊屋敷にて見つかる死体。完璧主義者の犯人に立ち向かう。
服部まゆみのこの闇と光。どんでん返しが好きな人には間違いなくはまる一冊。ネタバレは厳禁だ。
内藤了のON 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子。ドラマの原作である。ホラーカテゴリではあるが、近未来ミステリのような現実感あふれる作品。単純なホラーを超えた、メッセージが描かれている。
橋爪大三郎のはじめての構造主義。現代思想を代表する構造主義を分かりやすく教えてくれる一冊。物事の表象ではなく、その裏側にあるものを探しに。
Human And BookstoreのHAB 新潟。これからの本屋を考える人々。魅力的な本屋とはなんだろうか。ただ本を売るだけでなく、場を、空間を作る。
道尾秀介のスタフ。移動デリを営む夏都は、誘拐事件に巻き込まれる。その事件は関係者それぞれの異なる思いが混ざり合っていた。ドライな人間関係の中で求めるものはなんだろうか。
冲方丁のはなとゆめ。文書を書いた人間の背景がわかってこそ、その本質を理解できる。清少納言はどのような思いをこめて枕草子を書いたのか。
長山靖生のゴジラとエヴァンゲリオン。予定調和のゴジラと破滅の度合いを強めるエヴァ。これら二つは戦争というテーマのもとに類似点が散見される。
デイル・ドーテンの仕事は楽しいかね?。社会人にとっては耳の痛いセリフかもしれない。日々の仕事、すべて楽しいと言える人は少ないのではないだろうか。どうしたら楽しむことができるのか。
古野まほろの池袋カジノ特区。池袋がカジノに支配された街になった。そこで7億円を取り戻す。その方法はUNO。
大平貴之のプラネタリウム男。会社に勤めるかたわら、プラネタリウムを作った男の物語。昔からの夢を追いかけ、諦めずに、辿り着いた男の物語。
村田沙耶香のコンビニ人間。コンビニを舞台にした芥川賞受賞作。マニュアルによって作り上げられた光の箱の中で、社会との繋がりを得る。
ピエール・ルメートルのその女アレックス。純粋なサスペンスとおもいきや、途中から毛色が変わってくる。正義とはなんだろうか。
池内了の科学者と戦争。作ったものに対する責任を無条件に捨てることはできるのか。科学者は何のために研究を行なうのか。
三浦しをんのきみはポラリス。本作は恋愛短編集。そして恋愛の形はそれぞれ。多様な関係性の中で人は何を感じるか、何を苦しむか、何に悩むか、そして何を楽しむか
前川裕のクリーピー。少女がいう。「あの人、お父さんじゃありません」。隣に住んでいる人はだれだろうか。どれだけ知っているのだろうか。
伊坂幸太郎の死神の浮力。死神が人間たちに正論を説く。死と隣合わせにある彼らは何を思うか。かくも儚い人間たちに。
星新一の宇宙のあいさつ。ショートショートというカテゴリを創った星新一。宇宙人が描く、地球とかいう星の住民たちの実態
経済を身近に感じるためにオススメの10冊。あまり学校で教えてもらえない経済を本から学ぶ。オススメ本の紹介。
綾辻行人のAnother。「死に近い」と言われている三年三組。そのクラスには死者が混じっている。<死者>は誰?綾辻行人のだまし絵に酔いしれる作品
中村文則の掏摸。逃げることができない、支配された人生。社会から外れた人間たちの苦しみと、自分に選択権のない人生の恐ろしさを目の当たりにする。
Human And Bookstoreの本と流通。書店で本が並ぶまでの仕組みをまとめた一冊。新しい本屋の取り組みを知ることが出来る。
小池真理子の二重生活。何の目的もない、知らない人の尾行をする女子大生が様々な秘密を知る。不思議な不気味な魅力をしることになる。
柚木麻子の本屋さんのダイアナ。本好きなダイアナに始めて友達ができる。少女が二人、強く成長していく物語。
東浩紀の動物化するポストモダン。オタク文化に焦点を当てることで現代社会の構造を分析する。人は何にすがりながら生きているのか。
筒井康隆の旅のラゴス。ものに依存することで人間は能力を失う。文明がなくなったことで、人間たちは知恵を取り戻す。
又吉直樹の夜を乗り越える。人はなぜ本を読むのか、その疑問に対して、著者が苦しみながらも答える一冊。本を読むことは自分を知ることだ。
冨樫義博のハンターハンター。ジャンプマンガでありながら、バトルの中に、知性と論理を織り交ぜる。休載が多くても待っているファンは多い。
三浦しをんの神去なあなあ日常。便利なものは何もない、ゆったりとした時間の中で、現代人が忘れた何かに出会う。