aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】仕事は楽しいかね?/デイル・ドーテン この質問にどう応えますか?

社会人にとっては耳の痛いセリフかもしれない

仕事は楽しいかね?

あなたにとって、自分の仕事は楽しいだろうか。

 

楽しい!と自信を持って答えられる人はどれ位いるだろうか。

仕事のすべてが楽しいと思える人はなかなかに少ないのではなかろうか。

 

自分の仕事の中にも、楽しいこともあれば、そうでないこともある。

それを含めて仕事という考え方もできる。

逆に、嫌なことをやっているのだからお金をもらっているのだという考え方もある。

 

この本を読んで、再度自分の仕事について考え、そしてこれからの立ち振舞いについても再考するきっかけになる。

 

就職活動をする際に描いていたきらびやかな仕事は、憧れを持っていた仕事は、現実にはどうであったか。

忙しさにかまけて、考えないようにしてはいないだろうか。

 

本作は主人公の青年が、空港で偶然出会った不思議なおじいさんとの会話により繰り広げられる。

耳の痛い質問がおじいさんから繰り出される中、あなたは答えきれるだろうか。

楽しくないのに続けてしまうのはなぜか 

「この国の経済が新たな双子の要素を生みだしたことがわかった。」

「退屈と不安という双子だ」

人々はやりたくない仕事をしながらも、それを失うことを恐れている。

そう筆者は指摘する。

コストカットを推し進める中、一人あたりの仕事は増えるものの、報酬は変わらない。

そんな世界の中で生まれた双子。

 

 

子どもは周りの大人を見て育つ

「ほとんどの人が、仕事への情熱を目の当たりにすることなく育ってきた」

子どものころ見ていた大人の姿は、疲れた顔をして電車に乗っているものだった。

情熱を注いで、全力で向かっている姿というものはほとんど目にすることはなかった。

仕事に対する情熱を見てこなかった人は、どうすべきか。

 

ただ単に及第点を取るだけでは楽しくない

「きみの思考は、学生モードのままなんだよ」

何をすれば及第点が取れるか。

そう考えるのは学生と同じ。

いかに楽をして結果を出すか、このスタンスで新たなことを生み出すことは難しい。

与えられた枠組みの中で行動することが前提になっているからだ。

枠組みを飛び越えて行動をすることが価値であるはず。

 

試してみることを促すような組織に

「試してみることに失敗はない」

新しいことを試してみて、それが失敗だったとしても、そこで必ず何かを学ぶ。

そういう意味で失敗はない。

なぜならそれまでの自分自身からは変化しているからだ。

新たな知識や考え方が加わっているのだ。

 

「解決策というのは、後から振り返ってみれば、簡単に見つけられそうに思えるものだ」

問題の真っ只中にいる間は、途方も無く答えが遠いと感じるかもしれない。

だが、少しだけ視点を変えることでえられることがほとんどである。

そのほんの少しの変化が難しいのだ。

 

自分の仕事を定義することで自分を拘束している

「自分の仕事をあまりに狭いものに定義しすぎだ」

自分の仕事の範囲を自分で狭めている。

自分の仕事じゃないから、ここは守備範囲外だから、と。

言い訳をして逃げることは簡単だ。

だが、広げようと思えばどこまででも広がってゆく。

それが仕事なのだ。

 

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