小説-道尾秀介
道尾秀介の満月の泥枕。娘を失った男、母に捨てられた少女。ワケアリの人々が織りなす心温まる物語。ここには優しい世界が広がっている。
道尾秀介のノエル。3人の男女が紡ぐ切実な童話が運命を変える。懸命に生きる様子を、童話という媒介を通して見せつけてくる。物語を作るのは小説家だけではない。
道尾秀介の龍神の雨。想像は人を食らう。人が人であるために、人を思いやるがために、人を守るために、現実から逃げて行くのだ。回避していくのだ。
道尾秀介の貘の檻。皆が少しずつ少しずつ誤解をして生まれた結果が32年後に明らかになる。ミステリーの枠組みを超えたミステリー。どれだけ超えるかは読者次第だ。
道尾秀介のサーモン・キャッチャー the Novel。道尾秀介のコミカルな、かつ登場人物たちが少しだけ前向きになれる物語。
日常の中に見え隠れするほんの小さな選択。ifの世界を華麗に、切なく描く作家、それが道尾秀介。
道尾秀介の鏡の花。少しの、ほんの少しのことで世界は変わってしまうのだ。ボタンの掛け違いがいつの間にか、愕然としてしまうような違いになっているかもしれない。
道尾秀介のスタフ。移動デリを営む夏都は、誘拐事件に巻き込まれる。その事件は関係者それぞれの異なる思いが混ざり合っていた。ドライな人間関係の中で求めるものはなんだろうか。
道尾秀介の鬼の跫音。過去に犯した罪や出来事に怯える人間たちの物語。人の中にすむ鬼を目の当たりにする。
道尾秀介の球体の蛇。嘘と真実が織り交ざり、重なりあった先にあるもの。ほんの少しのきっかけが、些細な出来事が分水嶺になっている、そんな小説。
道尾秀介さんの笑うハーレキン。文庫化に伴い、読了。人は仮面をかぶりながら生きている。仮面を外すとき、世界が変わる。
相手を思うがゆえに、お互いに錯覚し、勘違いし、合理化し、それを気づかぬまま時は過ぎる思いのすれ違いが生むストーリー。誰のところにもありえそうな、一つのボタンの掛け違えを上手に描く。
優しさに溢れている この人の小説は優しさに溢れている。犯罪者集団(?)が主人公の小説。ただし、彼らはそれぞれ重たい過去を秘めている。その結果がいまの彼らの生き方であり、スタンスである。 最後まで、本当に目が離せない。綺麗に騙された、と同時に…
道尾秀介の透明カメレオン。優しさに溢れた小説。ラジオのDJが皆の背中を押してくれる。
道尾秀介のカササギたちの四季。優しい嘘に包まれた短編集。名探偵カササギの裏側には優しい嘘が。