2016-01-01から1年間の記事一覧
Harvard Business Reviewがまとめる人工知能の特集①。人工知能を徒に恐れるのではなく、それにより何ができて、何ができないのかを理解することから始めるべきだ。
吉川洋の人口と日本経済。人口減少により日本経済は衰退するのだろうか。日本の未来は明るいのだろうか。人口が減少するのであれば成長を止めてはいけないのだろうか。
江戸川乱歩の怪人二十面相。明智小五郎と怪人二十面相の戦い。心理戦、騙し合い、非常に多くの魅力がつまっている。ミステリの原点とも言える一冊。興奮は時が経っても覚めることはない。
道尾秀介の鏡の花。少しの、ほんの少しのことで世界は変わってしまうのだ。ボタンの掛け違いがいつの間にか、愕然としてしまうような違いになっているかもしれない。
周木律の眼球堂の殺人。森博嗣のS&Mシリーズを彷彿とさせる主人公たち。理系ならではの変人ぷりとそれに引き寄せられる事件たち。彼らが時々、至極まっとうなことを言うから素敵だ。
神田昌典・若山洋一の未来から選ばれる働き方。世界の変わり目になっているのかもしれない今。我々の働き方を変える必要も出てくるかもしれない。そのための一冊。
青木祐子のこれは経費で落ちません。経理の仕事をしている総務の女性。彼女にくる領収書から人間模様が見えてくる。
楡周平のスリーパー。スパイ小説、それも極めて現実感のある物語。日本が世界からどう見られているか、そして無力なのか。日本の行く末を思い描きながら。
科学技術関連のオススメ10冊と少々。科学技術の目覚ましい進歩に対して、我々はどこまで理解できているか。まずは身近な小説から入って、興味を持つことから始めてみよう。
西尾維新の月物語。3月のライオン12巻の特典。桐山零と羽川翼、二人の天才がぶつかりあう。言葉遊びの美しさはここにあるのかと。
エマニュエル・トッドの問題は英国ではない、EUなのだ。英国のEU離脱に関して本当に危ういのは何か、著者は指摘する。データに基づく彼の予言を、叡智を知る。
誉田哲也のQrosの女。謎に包まれたCM美女。世間はそれを探している。マスコミもベールを剥がそうと躍起になる。それにより何が起こるか。不特定多数に襲われる怖さ。
C.サレンバーガーのハドソン川の奇跡。緊急着水したあの飛行機のパイロットが記す自伝。自分がなぜそこまでできたのか。仕事に対するプライドと矜持を知る。
池井戸潤の民王。池井戸潤が政治の世界に切り込む作品。青臭い信念を貫き通すことがいかに難しいか。そして貫き通すことの美しさを知る一冊。
東野圭吾の祈りの幕が下りる時。加賀恭一郎シリーズ。加賀のルーツが事件に関わる。彼の母親が残したメモと同じものが事件現場で見つかった。彼の母親の足跡をたどる。
伊藤計劃のハーモニー。健康管理を外部に任せていきる大規模な福祉厚生社会が舞台。人間にできる選択というものが限りなく小さくなったことに対し、少女は憂う。
新海誠の君の名は。話題になった映画、小説バージョン。小説ならではの面白さ、視点の深掘りができる一冊。映画と小説どちらも甲乙つけがたい。
野田一成の患者は知らない医者の真実。元NHK記者の医者が内情を書く。お互いの信頼関係が重要視される世界で、何故すれ違いが生じるのか。相互理解を進めるための一冊。
池井戸潤のようこそ、わが家へ。池井戸潤史上、一番弱い主人公かもしれない倉田。弱いながらも必死に頑張り、家族を守る姿に感動と勇気をもらえる
北川恵海のちょっと今から仕事やめてくる。ブラック企業につとめるサラリーマンが自殺前に助けられ、立ち直っていく物語。優しさの塊。
川口盛之助の世界が絶賛する「メイド・バイ・ジャパン」。天然資源を持たない日本が生き残るためにどうすればいいのか。日本の魅力を考える。
中村文則の何もかも憂鬱な夜に。主人公は刑務官。彼は自分が担当している未決囚の中に、何かしら自分に似たところを見つける。生々しい感情が見え隠れする一冊。
内藤了とONE 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子。ZEROを前編、ONEを後編とする物語。狙われる比奈子とZEROがONEになる瞬間がここにある。
橘玲の言ってはいけない。何が不愉快か、それは遺伝、見た目、教育に関するデータたちだ。客観的にみた統計の話。
深水黎一郎の美人薄命。ボランティアを通して出会った老婆と大学生。二人の触れ合いは老婆の昔の思い出を呼び起こす。そしてその中に込められた思いが明らかに。
内藤了のZERO 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子。藤堂シリーズ第5作。今回は第二作で登場した犯人と、それに憧れを抱く新たな人間が登場する。何が人を悪の道に引きずり込むのか。
内藤了のLEAK 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子。人の闇を知る。理由を知る。原因を知る。何を訴えかけたいのか、何を求めているのか。
山崎豊子の約束の海。彼女の思いがつまった戦争と自衛官の物語。日本にとって他人事ではない、そして目を背けてはいけない現状に対して警鐘を鳴らす。
内藤了のAID 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子。シリーズ3作目、今度のテーマは自殺サイト。人が過ちを起こすのはいつだろうか、そしてきっかけは。
井上智洋の人工知能と経済の未来。AIによって資本家と労働者の格差が広がる未来において必要になるのは、社会福祉たるBIである。