aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

小説

【読書】アルケミスト/パウロ・コエーリョ 夢を追うこと、忘れるなかれ

パウロ・コエーリョのアルケミスト。夢を追う少年の物語。あきらめずに、前だけをみて信じぬく彼の強さに、我々は何を学べるだろうか。

【読書】騙し絵の牙/塩田武士 本は読者のもんやで

塩田武士の騙し絵の牙。小説の主人公のモデルが大泉洋。そんな面白い試み。しかしその内容は、重厚感のある社会派小説。座して読むべし。

【読書】プラージュ/誉田哲也 犯罪者たちのその後 に焦点を当てた物語

誉田哲也のプラージュ。訳アリの人間たちが集まるシェアハウス。彼らから見る社会とそこに再び交わろうとする前科者たちのふるまい。我々はどうするべきなのか。

【読書】スコーレNo.4/宮下奈都 あなたはいつ、少女から大人になりましたか

宮下奈津のスコーレNo.4。一人の少女が大人になっていくまでの過程を描く。その間には幾多の困難が待ち受ける。人は困難を乗り越えて、成長していく。自分にも置き換えてみてほしい。きっと前向きになれるから。

【読書】アイネクライネナハトムジーク/伊坂幸太郎 ミステリーが創る。煌めく奇跡の瞬間を。

伊坂幸太郎のアイネクライネナハトムジーク。連作の短編集は救いそして友愛のストーリー。世界は立派な人間だけで出来てはいない。

【読書】Nのために/湊かなえ 人は誰かのために嘘をつく

湊かなえのNのために。登場人物はみなNを頭文字に持つ。誰が誰のために、何をしたのか。次第に明らかになっていく真実。隠したかったものは何か、かばいたかった人は誰か。

【読書】私に似た人/貫井徳郎 テロが日常的に起きる社会で 誰かを信じる事は出来るだろうか

貫井徳郎の私に似た人。テロが日常的に起こるようになった日本。そこに住んでいる人々は、いまの現代日本とあまり変わりがない。逆に言えば、いまこうなってもおかしくないのかもしれない。

【読書】クライマーズハイ/横山秀夫 未曾有の航空機墜落事故で向き合う職業への覚悟

横山秀夫のクライマーズハイ。1985年の御巣鷹山の事故を題材にした小説。報道の正義はどこにあるか。報道は誰のために存在するのか。記者の葛藤と、仕事に対する情熱を目の当たりにする。

【読書】翼、ふたたび/江上剛 自分は何のために働いているのか

江上剛の翼、ふたたび。破綻したナショナルフラッグキャリア、JALをモデルとした小説である。彼らがどのように意識を変え、社員がどのようにして生まれ変わったのか。そこに学ぶのは、サービスの心。

【読書】黄砂の籠城(上巻)/松岡圭祐 日本人の叡智そして勇気を世界が認めた

松岡圭祐の黄砂の籠城(上巻)。義和団に囲まれた先進国の集団。彼らは烏合の衆である。その中でリーダーシップを発揮したのは日本人であった。現代日本に足りないものがここにある。

【読書】カイの悲劇/森博嗣 天才の天才たる由縁、それが絶対

森博嗣のカイの悲劇。当初からの登場人物、島田。彼女は現在香港にいる。彼女が巻き込まれたトラムの中での殺人事件。その背後にいるのは、またしてもあの人の影。露わになってきた黒幕との距離。果たして本当に近づいているのか。

【読書】キウイガンマは時計仕掛け/森博嗣 誰かが死んでも誰かが補う

森博嗣のキウイガンマは時計仕掛け。宅配便で届いたキウイ。それには奇妙な細工がしてあった。まるで手榴弾に似せたかのように。この作品を読み終えた後、残るのは三冊。どこで、誰が、物語に終止符を打つのか。

【読書】長い長い殺人/宮部みゆき 殺人事件の顛末を財布が語る

宮部みゆきの長い長い殺人。殺人事件を語るのは関係者たちの財布。彼らは毎日、一番近い所から見ているのだ。長い長い物語は、やがて一つに収束する。

【読書】イノセント・デイズ/早見和真 少女はなぜ死刑囚になったのか

早見和真のイノセント・デイズ。この小説は、主人公である女性が死刑宣告を受ける場面からスタートする。彼女の周囲が語る彼女の人柄は、世間の認識と大きく乖離がある。果たして真実はどこにあるのか。

【読書】22年目の告白 私が殺人犯です/浜口倫太郎 殺人犯の告白本とそれを通じて見える社会の怖さ

浜口倫太郎の22年目の告白 私が殺人犯です。殺人犯が時効成立後に、告白本を出す。それは許される行為なのか。そしてその目的とは一体。社会の怖さを思い知る一冊。

【読書】シャーロックホームズ対伊藤博文/松岡圭祐 歴史の裏側にあったフィクション

松岡圭祐のシャーロックホームズ対伊藤博文。名探偵と総理大臣、それらの垣根を取り払って、彼らは相見えた。日本の史実とコナンドイルのフィクション、それらが融合した時、世界は新たな一歩を踏み出す。

【読書】ジグベータは神ですか/森博嗣 宗教と人間の意識

森博嗣のジグベータは神ですか。宗教施設で発見された女性の死体。同じ施設で真賀田四季そっくりと人形が発見された。瀬在丸紅子が登場し、物語は佳境に向かっている。

【読書】満月の泥枕/道尾秀介 大切な人を失った時どう生きるか

道尾秀介の満月の泥枕。娘を失った男、母に捨てられた少女。ワケアリの人々が織りなす心温まる物語。ここには優しい世界が広がっている。

【読書】アキラとあきら/池井戸潤 勧善懲悪、これぞ池井戸潤

池井戸潤のアキラとあきら。子供の頃から互いに運命を背負った彼らが交わるのは銀行。そして二人はまた別の世界へ。だが彼らの生き様と魂は繋がっている。バンカーから経営者へと次元は上がっていく。

【読書】ケモノの城/誉田哲也 奴らは人間ではありません中身はケモノです

誉田哲也のケモノの城。人は全てを支配された時、ケモノと化す。人間からケモノに変化する過程、そしてその末路。この本は目を背けたくなるほどリアルに描いている。果たしてこれはフィクションの世界だろうか。

【読書】目薬アルファで殺菌します/森博嗣 人間をそして世界を使った壮大な実験その目的は

森博嗣の目薬アルファで殺菌します。ゆっくりと徐々に広がっていく真賀田四季の存在感。それは人類を使った壮大な実験なのか。

【読書】イータなのに夢のよう/森博嗣 世界全体を支配する何者かに対してどう立ち向かっていくか

森博嗣のイータなのに夢のよう。不思議な場所で相次ぐ自殺。そばにはギリシャ文字が置いてある。いつになったら姿を表わすのか、真賀田四季。

【読書】告白/湊かなえ ドロドロと黒い物語、しかし読むのを止められない

湊かなえの告白。女教師は自分の娘を殺した犯人に、自ら復讐をする。司法の裁きに任せるのではなく、無慈悲なクラスメイトの中に放り込んだ。簡単な結末を見させてくれない。

【読書】楽園のカンヴァス/原田マハ 夢を見ているように美しい絵でした

原田マハの楽園のカンヴァス。二人の偉大な画家、ルソーとピカソ。彼らの交わりはやがて一つの大作を作り出す。時を超え、大作を巡り、二人のキュレーターが対決する。臨場感あふれる一冊。

【読書】ラムダに歯がない/森博嗣 真実とはどこにあるか?自分が感じたことが答えか?

森博嗣のラムダに歯がない。Gシリーズも5作目、事件の関連性に気付いてきた人物も増えてきた。Vシリーズの登場人物も出てきて、物語は混沌と化す。

【読書】イプシロンに誓って/森博嗣 バスジャック、その裏側に真賀田四季

森博嗣のイプシロンに誓って。ギリシャ文字の事件は続く。今度はバスジャック。不思議な乗客が集まるバス。そして事件の裏側に見え隠れする真賀田四季の姿。

【読書】ファーストエンジン/未須本有生 苦難を乗り越える技術者たちの物語

未須本有生のファーストエンジン。航空機メーカー出身の著者が描く日本初の超音速エンジンプロジェクトが始動する。臨場感あふれる開発プロジェクト

【読書】蜜蜂と遠雷/恩田陸 人間の才能と運命、そして音楽を描き切った

恩田陸の蜜蜂と遠雷。本屋大賞、そして直木賞と受賞し、2017年一番注目すべき作品かもしれない。ピアノコンクールに挑む人々の人生、そして音楽を読む。世界はこんなにも音楽に満ちている。

【読書】ノエル/道尾秀介 どんな状況でも自分の捉え方次第で世界は変わる

道尾秀介のノエル。3人の男女が紡ぐ切実な童話が運命を変える。懸命に生きる様子を、童話という媒介を通して見せつけてくる。物語を作るのは小説家だけではない。

【読書】龍神の雨/道尾秀介 小説でしかできないことをやり続ける

道尾秀介の龍神の雨。想像は人を食らう。人が人であるために、人を思いやるがために、人を守るために、現実から逃げて行くのだ。回避していくのだ。