aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【読書】私に似た人/貫井徳郎 テロが日常的に起きる社会で 誰かを信じる事は出来るだろうか

貫井徳郎の私に似た人。テロが日常的に起こるようになった日本。そこに住んでいる人々は、いまの現代日本とあまり変わりがない。逆に言えば、いまこうなってもおかしくないのかもしれない。

【読書】クライマーズハイ/横山秀夫 未曾有の航空機墜落事故で向き合う職業への覚悟

横山秀夫のクライマーズハイ。1985年の御巣鷹山の事故を題材にした小説。報道の正義はどこにあるか。報道は誰のために存在するのか。記者の葛藤と、仕事に対する情熱を目の当たりにする。

【読書】翼、ふたたび/江上剛 自分は何のために働いているのか

江上剛の翼、ふたたび。破綻したナショナルフラッグキャリア、JALをモデルとした小説である。彼らがどのように意識を変え、社員がどのようにして生まれ変わったのか。そこに学ぶのは、サービスの心。

【読書】黄砂の籠城(上巻)/松岡圭祐 日本人の叡智そして勇気を世界が認めた

松岡圭祐の黄砂の籠城(上巻)。義和団に囲まれた先進国の集団。彼らは烏合の衆である。その中でリーダーシップを発揮したのは日本人であった。現代日本に足りないものがここにある。

【読書】カイの悲劇/森博嗣 天才の天才たる由縁、それが絶対

森博嗣のカイの悲劇。当初からの登場人物、島田。彼女は現在香港にいる。彼女が巻き込まれたトラムの中での殺人事件。その背後にいるのは、またしてもあの人の影。露わになってきた黒幕との距離。果たして本当に近づいているのか。

【読書】総合商社/田中隆之 その強さと日本企業の次を探る

田中隆之の総合商社。日本にだけ存在する総合商社という企業たち。彼らのビジネスの変遷、そして広がり。なぜ生き残ることができたのか、そして彼らはどこへ向かうのか。

【読書】キウイガンマは時計仕掛け/森博嗣 誰かが死んでも誰かが補う

森博嗣のキウイガンマは時計仕掛け。宅配便で届いたキウイ。それには奇妙な細工がしてあった。まるで手榴弾に似せたかのように。この作品を読み終えた後、残るのは三冊。どこで、誰が、物語に終止符を打つのか。

【読書】長い長い殺人/宮部みゆき 殺人事件の顛末を財布が語る

宮部みゆきの長い長い殺人。殺人事件を語るのは関係者たちの財布。彼らは毎日、一番近い所から見ているのだ。長い長い物語は、やがて一つに収束する。

【読書】イノセント・デイズ/早見和真 少女はなぜ死刑囚になったのか

早見和真のイノセント・デイズ。この小説は、主人公である女性が死刑宣告を受ける場面からスタートする。彼女の周囲が語る彼女の人柄は、世間の認識と大きく乖離がある。果たして真実はどこにあるのか。