【読書】ハンターハンター/冨樫義博 休載が多くても僕は待ち続ける
僕が誰にでもオススメしたいマンガ
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ハンターハンター、ジャンプを支えていると言っても過言ではないマンガ。
休載期間が非常に長い。
長いながらも、読者は待っている。
なぜなら、面白いから。
どれだけ待っても期待を裏切らない作品だと僕は思っている。
先月、久しぶりに新刊が出た。
これを期に、ハンターハンターへの思いをまとめてみようと思う。
ハンターハンターは主人公の少年ゴンが、父親を探すために、ハンター試験という難関に挑むところから始まる。
彼は、持ち前の運動神経と反射神経を持っており、かつ単細胞。
よくある主人公像である。
だがハンターハンターは主人公よりも魅力的な脇役キャラ達がいる。
例えば、ハンター試験で一緒になったクラピカ。
殺された仲間たち、同胞たちのために復讐をするという目的がある。
彼はゴンとは異なり、非常に論理的で、分析が鋭く、ほぼ主役と言ってもいい。
ハンターハンターの面白さは、単純なバトルではなく、頭脳戦が非常に多い所であり、
彼はそれをキルアとともに牽引している。
そしてもう一つ。
ハンターハンターの魅力は、無敵なキャラクターが出てこないこと。
強すぎる能力を持っている人間は出てこない。
そして、皆がそれぞれ持っている能力にはじゃんけんのように弱点が存在する。
戦うだけではなく、情報収集に長けている登場人物もいたり、サポート役として抜群のキャラクターもいる。
皆が、それぞれ個性をもち、それぞれの強みを生かして輝いている。
単純なバトルで殴り合いではないという結果が、この素晴しい世界観を表しているのだ。
クラピカの憎むべき相手、幻影旅団も非常にフォーカスを当てて描かれている。
幻影旅団はクモと呼ばれる組織であり、元はスラム街の少年たちの集まりであった。
彼らが、自分たちを切り捨てた社会に対して復讐をしていくという物語も存在する。
彼らのリーダーであるクロロ。
クロロの魅力も知能と知性、そして彼の有する哲学であろう。
例えば、クモはリーダーなどいない。
リーダーを潰しても、クモは動き続けるといった考えに組織人としてのプライドを感じる。
だが、彼は卓越したカリスマ性も有する。
リーダーがいらないと言いながらも、自分についてくる仲間たちのことを大切にしている。
仲間や組織という強さと美しさを見せてくれる。
また、クロロの能力は人の能力を盗むというもの。
様々な制約があるものの、盗んだ能力を十二分に活用して、本人よりも有効な使い方をしていることすらある。
能力自体の強さと使い方は別であり、必ずしも強い能力を持っている人間が最強ではないことを示している。
他にも魅力的なキャラクターはあるが、最後にゴレイヌを紹介したい。
ゴレイヌはグリードアイランド編に登場する念能力者。
ゴンたちと同タイミングでゲームに参加し、途中から仲間になる。
彼の凄さは、洞察力の凄さ。
正直、初登場のときは、完全にモブキャラだと思っていた。
なぜなら顔がゴリラで名前がゴレイヌだから。
そして念能力もゴリラを2体召喚するというもの。
だが、チームとして参観するスポーツ系ゲームにおいて、参加当初に「えげつねぇな」という言葉を吐く。
キルアでさえ、ずっとその意味がわからないまま進んでいく。
最後のご褒美タイムで、プレイヤーチーム数よりもお宝の個数が少ないという本質に気づく。
そもそもこのゲームは仲間割れを前提に作られていたというわけだ。
一番はじめから彼はそれに気づいていたのだ。
カッコいい、十二支んのサイユウの後釜は彼しかいないと思っている。
キメラアント編で最強かと思われた王メルエムは何によって死ぬのか。
それは毒を有した爆弾であった。
念能力ではない。
パワーインフレによって解決させないところが魅力の一つである。
そして魅力的なキャラクターは編が違っても再登場する。
例えばハンゾー。
序盤のハンター試験で敵キャラとして相まみえる。
ゴンの精神力に圧倒され、ゴンの魅力に惹かれてしまう。
キメラアント編で、ゴンが命の危機に直面した時も、すぐに駆けつけてくれている。
そして、現在進行中の暗黒大陸編でも、クラピカの仲間として参戦している。
ただの寿司好きのハゲではなく、男気溢れた彼の生き様に惹かれるのだ。
語り始めたらきりがないほどこのマンガを僕は愛している。
友情努力勝利を掲げているジャンプにおいて、力だけではなく知性にフォーカスを当てている。
バトルのなかに熱血と冷静な論理を盛り込むのだ。
暗黒大陸編は、まだまだ序盤であるが、ジンとパリストン、クラピカとミザイストムの
心理戦と論理戦の巧みさに舌を巻く。
これがハンターハンター。
そしてヒソカとクロロの戦いの行方にも目が離せない。
まだまだジャンプを牽引していくハンターハンターを応援していきたい。
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