小説-伊坂幸太郎
伊坂幸太郎のアイネクライネナハトムジーク。連作の短編集は救いそして友愛のストーリー。世界は立派な人間だけで出来てはいない。
伊坂幸太郎のSOSの猿。現実世界の中に突如あらわれる猿、孫悟空。極めてSFチックな題材なのだが、それを違和感なく書ききる伊坂幸太郎の面白さがある。
伊坂幸太郎の首折り男のための協奏曲。魅力的な短編集、同じ世界で繋がり合うそれぞれの物語。読み終わった後の世界は少しだけ変わって見える。
大きなものに立ち向かう、そしてねじ伏せられる市民、でも諦めない。そんな物語を描く伊坂幸太郎。
伊坂幸太郎の死神の浮力。死神が人間たちに正論を説く。死と隣合わせにある彼らは何を思うか。かくも儚い人間たちに。
伊坂幸太郎のガソリン生活。今度の主役は緑色のデミオ。車たちの視点から人間世界を見る。暖かな、幸せな気分になる一冊。
伊坂幸太郎のモダンタイムス。検索に支配される世界。魔王から50年後の世界で権力を相手に立ち向かう。
伊坂幸太郎の砂漠。社会という砂漠に出て行く前にもがく大学生。この本を読み終えたらきっと西嶋のファンになる。
伊坂幸太郎のフィッシュストーリー。繋がりが繋がりを呼ぶ伊坂ワールド全開の中編4作。ハッピーエンド過ぎないハッピーエンドが素敵。
伊坂幸太郎のPK。全部まとめて長編というほどではないが、繋がっている中編が3つ。現代社会を生きる我々に、無関心であるな、と警鐘を鳴らしているような一冊。
ファンタジー成分多めながらも強いメッセージを感じる本。権力に押し潰されることの恐ろしさと、それに直面した時のために力をくれる一冊。宮沢賢治の檄文にも触れることができる。
伊坂幸太郎の魅力がつまった文庫の新刊 優しい言葉、心に残る言葉とともに、すっきりとした読後感。 多くは語らないで、読者の想像にまかせるところもまた美しい。 不思議なタイトルも魅力の一つ。