2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧
竹内薫の99.9%は仮説。真理だと思い込んでいるものは実は仮説であり、主観に左右されうるものである。
綾辻行人の十角館の殺人。トリックとどんでん返しといえばこの人。同時並行で進む彼らの物語は、いつのまにか重なりあう。
佐々木敦のニッポンの文学。文学も小説の1ジャンル。新たな作家や作品に出会うための一冊。
東野圭吾の放課後。著者のデビュー作である江戸川乱歩賞受賞作。学校という集団に隠された真理を描く。
横山秀夫の64。事件本体は、どこにあったか。ゴールが見えないまま全速力で突っ走らされる。ミステリーの怪物。
藤原正彦の国家の品格。品格という言葉はそれを定量的に測るのが難しい。日本を誇りに思うために、立派な日本人であるために。
大橋和彦の証券化の知識。2007年の金融危機を理解する際には、証券化という言葉に直面する。証券化自体が悪いのか、それとも使う人間が悪いのか。
宮部みゆきの魔術はささやく。偏見に塗れた環境下で少年は育つ。周りの悪意に触れ、どのように行動していくのか。
磯田道史の無私の日本人。貧しい宿場町を救うために、商人が考えた方法は、殿様にお金を貸すこと。日本人の心意気を思い出させてくれる。
宮部みゆきの名もなき毒。杉村シリーズ第二段。事件の影に見え隠れする人間たちの毒に驚愕しながら読み進める。
福岡伸一著、生物と無生物のあいだ。科学と哲学の間を横断するような問に動的平衡系という概念で答えを導く。
宮部みゆきの誰か。マスオさんこと杉村シリーズ第一段。探偵物の皮を被った人間ドラマ。
憧れの職業の視点になれるオススメ小説10選。小説のいいところは、他者の視点を体験できること。
押切もえの永遠とは違う一日。夢を追い続けること、諦めることの狭間で揺れ続ける人の心の葛藤が濃密に描かれている。
宮部みゆきのペテロの葬列。大企業の広報室に所属する杉村はバスジャックに巻き込まれる。動機の裏側には別の事件が。