【読書】ハドソン川の奇跡/C.サレンバーガー ハドソン川に飛行機が緊急着水したUSエアウェイズ1549便
機長が書く自伝
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あの時、世界は感動した。
一瞬の判断、乗客全員の命が助かった。
彼はなぜこんな事ができたのだろうか。
それはいままでの全ての経験の中で積み重ねてきたもののおかげだ。
人は生まれてから今までの経験の積み重ねとして構成されている。
触れ合った人、感じた思い、考えたこと。
すべてにより人は創られるのだ。
リスクマネジメントの真髄
「たった一つの単純なミスが死につながることもある」
飛行機は技術の積み重ねの上にできている。
それを扱うのは人間。
すべての行動に意味があり、理由がある。
プレッシャーに打ち勝つ強さが求められる職業なのだ。
人が社会と関わるには
「パイロットの仕事には、社会に役立っている実感がある」
人は何のために働くのだろうか。
仕事は楽しいからだろうか。
皆がそうであればとてもいい世の中になるのだろう。
社会の役に立つために働く。
人それぞれ形は違えど思いは同じ。
そんな世の中であってほしいものだ。
あるべきなのだ。
不可能はどこにあるか、それは自分の中に
「不可能なんてない」
自分の敵は自分という言葉に代表されるように、自分を押さえ込んでしまうことがある。
それは失敗を恐れるから。
なぜ失敗を恐れるのか、それは失敗してはいけないという空気があるから。
人が挑戦でき、夢を語れる世の中であるだろうか。
考える事こそが人間たる所以
「なぜかだけでなく、どのようにしてかも考えられると実感した」
パイロットが行なう動作の手順には事細かな決まりがある。
多かれ少なかれ、仕事にはそういうものがある。
背景を知っているからこそ、納得できる。
考えなければそこで終了である。
思考停止の怖さがそこにある。
今までの経験の積み重ねが物を言う
「このような事態に置かれた人々の多くは、その場ではなく何年も前に決断を下していたに違いない」
本当の決断はもっと前にある。
直面する事態を予測し、もしそうなったらという綿密なシミュレーションができる。
それが経験であり、能力であり、凄さである。
経験を馬鹿にしてはいけない。
もちろん、経験だけでもだめだ。
それを噛み砕いて飲み込まなければ。
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