aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】やりがいのある仕事という幻想/森博嗣 働くことって、そんなに大事?

しばしば耳にするやりがいという言葉

「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)

新品価格
¥821から

それは仕事とともに使われる。

やりがいのある仕事をしたい、やりがいのある仕事をしている、仕事にやりがいがない。

 

このような言葉を耳にするときに、疑問に思うことはないだろうか。
やりがいって何だ?

それはそもそも自己満足であると僕は思う。

 

仕事を通じて、自分が満足できればよいのだ。

それが達成感かもしれないし、認められることかもしれないし、お金かもしれない。

 

人それぞれ、原点は異なってくる。

だから、何のために働くのかをしっかりと考えなければならない。

働くことが前提ではなく、働くことは過程であって、結果でもない。

 

そうしなければ追い詰められてしまうかもしれない。

壁にぶつかったら一度考えてみると面白い。

 

人生の目的は何か?

「人生の目的は、自由の獲得のため」

人はなぜお金を集めるのか。

それは便利さをお金で買うことで、自由を得るため。

それがいつの間にか、お金を稼ぐことが目的になり、その過程で生じる働くということが義務化してきた。

だが、もっと広い世界を見ることも必要であろう。

何のために仕事をしているのか、考えることを忘れてはならない。

 

「人は働くために生きているのではない」

仕事をしていないと社会人とみなして貰えない。

働かざる者、食うべからずという恐ろしい言葉がある。

働かなければ人権すらない。

だが、人権は権利であって、義務が生じるからこそ得られるものではない。

そもそも前提として存在しているのだ。

だから働いていることが偉いわけじゃない。

 

 

仕事はただの装飾品

「仕事というものは、今どんな服を着ているのか、というのと同じくらい、人間の本質ではない」

この言葉、忘れてはならない。

仕事の違いで何か人間性が変わるわけでもない。

仕事はやりたいからこそ、やるわけであって、義務感にかられてやっているのではない。

だから働いているから偉いなどという幻想は不要。

 

「金を失っても、どうしても従えないという判断はできるはずだ」

仕事が嫌で嫌でどうしようもない人はどうするべきか。

そんなものは簡単だ。

仕事をしていることで得られるお金や満足度と、不満の大小を比較するだけ。

お金をもらってもどうしても従えないと思えばやめてしまえばいい。

それで自殺するなんてもったいない。

 

不満は期間と深く関係する

「不満が気になり、早めにギャップを修正しよう、と考えるのだ」

不満というものは、時間がキーになる。

あと数年でおさらばできるというような場合は多少の不満は我慢できる。

だが、今後ずっと向き合わなければならない場合は気になってしまう。

だから何とか解消しようとするのだ。

長く勤めなければならないからこそ、転職しなきゃという考え方と一緒である。

不満とそれを我慢する時間のバランスだ。

 

本当にやりたいこと?

「やりたいことがあったら、どうしてもうやっていないのだろうか」

やりたいことがあるけど時間がないという人に対する筆者の言葉。

まさに、そのとおり。

自分の中で順位付けができていないことが原因である。

やりたいならやればいい。

やってないのならそこまでやりたくないということなのだろう。

 

「本当に楽しいものは、人に話す必要なんてないのだ。人から「いいねぇ」と言ってもらう必要がないからだ」

楽しいという感情は主観に基づくもの。

他人に共感してもらうことで得られる感情ではない。

だから他人の目を気にしすぎたり、共感を得る必要など全く無い。

あくまで自分のためにするものだから。

 

関連記事

aichikenmin-aichi.hatenablog.com

aichikenmin-aichi.hatenablog.com

aichikenmin-aichi.hatenablog.com