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aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】宇宙のあいさつ/星新一 地球とかいう星の住民たちの実態

星新一ショートショート

宇宙のあいさつ (新潮文庫)

新品価格
¥680から

ショートショートというカテゴリを創った星新一

本作は宇宙成分が多く含まれた作品群。

 

宇宙人から見た地球人の振る舞い。

地球人から見た宇宙人の奇妙な点。

それらがチクリと刺さる風刺になっている。

 

文明が栄えすぎた地球。

その結果として滅びてしまったり、人間が人間らしく無くなっていたり。

逆にもっと栄えた宇宙人の文明に食い荒らされたり。

 

柔軟な発想とSFの殻を被った社会批判

こんなにおもしろいとは。

技術の発達による不幸

「それ以上に貧乏にならなくてすみ、なんとか生活をつづけることができた」

技術が発達していなかった昔は、多少失敗したところで全てが終わることはなかった。

車のような便利なものがなかったおかげで、事故で死ぬこともなかった。

マスコミに持ち上げられて調子に乗って、そのまま没落することもなかった。

どちらが幸せだろうか。

 

 

外面を過度に意識する地球人

「地球という星では外をかざることに熱心だが、ここでは内部を充実させることに熱心なだけです」

地球外の生命体からみた地球人へのコメント。

外をかざることに熱心。

見た目を重視することに注力しすぎて、中身は伴わない。

そんな残念なこと、少しは思い当たるような気がする。

 

豊かさ≠景気の良さ

「生産があがっても、大衆の消費がともなわなければ、どうしようもない」

産業の発展により生産技術はあがる。

だが、買う人がいなければ何もならない。

そのために需要を作り出す。

果たしてそれは正しいあり方なのだろうか。

そうまでして作る必要があるのだろうか。

無意味な成長を追い求める必要はどこにあるか。

 

個性を消しつつある人間たち

「いつのまにか世の中が、平凡化の一途をたどりはじめている」

人は徐々に均質化されていく。

一億総中流といったような平均を求める。

ダイバーシティ、多様化といいながらも。

徐々に機械に近づいている人間に警鐘を鳴らす必要はないのか。

 

今は正しく見えたとしても

「われわれのように後世の者から見れば、過去のすべてが、ばかばかしく見える」

後の者から見ればおかしなことをやっている。

そんな現実はあるかもしれない。

だが、そんな中でも我々は一生懸命生きている。

今を良いものにするために。

 

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