【読書】好き好き大好き超愛してる。/舞城王太郎 愛は祈りである
「愛し過ぎていないなら、充分に愛していないのだ」
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強烈なタイトルに目を奪われる本作。
愛は祈りだ、僕の好きな人に幸せになってほしい。
恋愛と小説が織り交ざった物語。
愛とはなんだろうか。
小説が語りかけてくる。
あなたは祈りたくなるほど、人を愛したことがあるだろうか。
物語を書くのはなぜだろうか
「人はいろいろな理由で物語を書く」
人は小説を書きながら祈る。
小説の中では人は何でもできる。
自分の望む世界を作り上げることができる。
それは自分の祈りでもある。
最近、何に祈りを捧げただろうか。
本心を隠して空気ばかり読んでいる
「メタ化された友達」
非常に気になるフレーズ。
友達とはこういうものでこういう場合にはこうするもの。
このような固定観念と共通理解によりメタ化された友達。
果たしてそれは友達だろうか。
オトナになるにつれ、形式にとらわれ過ぎることが多くなる。
人の死について考える
「死はもっと、誰かが思ってるときよりももっとずっと緩やかに始まり、終わるのだ」
人はどの瞬間に死ぬのだろうか。
生物学的な死ではなく、思いであろう。
徐々に悟りながら。
突然の死に直面するのではなく、ゆっくりと少しずつ時間をかけて自分の中に落とし込んでいくのだろう。
噛み砕いていくのだろう。
この本は題名はぶっ飛んでいるが、中身は深い、哲学的な話でもある。
人間はどうやって生きていき、そして死んでいくのかを考えさせてくれる一冊。
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