【雑記】飛行機っていくら?エアラインってそんなにお金持ってるの?
飛行機の値段っていくら?
空を見上げると飛んでいる飛行機。
金属の塊が空を飛ぶって素晴らしい。
そんなことを思いながら思う、「あれ、いくらするんだ?」
最先端技術の塊であり、かつ高い安全性を求められる航空機。
人気機体であるBoeing777は、カタログ価格で200億円程度。
航空機の耐用年数は35年から40年と言われているので、40年とすると1年あたり5億円。
こんな買い物をする人たちは誰でしょうか、いやできる人たちは誰でしょうか。
何機ぐらい持ってるの?
例えば日本を代表するエアラインであるANA HD。
2015年3月末の有価証券報告書には次のように記載されている。
保有機体が185機、リース機が57機の合計242機体。
価格は、減価償却後の帳簿価格で7,845億円。資産全体が23,024億円なので3割超。
今後も、毎年20機近く調達する計画がある模様。
しかし、そんな金額どこから持ってくるのでしょうか。
純利益が390億円程度を推移しているので、自己資金だけでは厳しいですね。
借入金を見てみると、総額6,798億円。うち1年以上のものが5,347億円。社債が750億円なので借入金が主ということがわかる。
リースとは?
ここで、何度か出ているリースという言葉に注目する。リースとは、機体の所有権がリース会社(の子会社)にあり、リース会社(の子会社)からエアラインは機体を賃貸借している。その見返りとして、毎年リース料を支払っている。条件にもよるが、エアラインのバランスシートに計上されないので、会計上の見た目の資産が減る。つまり株主や債権者からの見た目が良くなるというわけだ。
金額が大きくて買いにくいからこそ、相応の仕組みが整備されている。
市場の原理はすごい。
航空機産業は、これから伸びるらしい
大きな産業である航空機産業、その中の大手Boeingは今後の見通しを毎年発表している。Current Market Outlook(下記URL参照)によると、2015-2034年において4.9%/年の割合で成長し、20年後には今の2倍の機体数になっていると予想されている。新興国中心の需要が多く見込まれ、アジア地域においても大幅な増加が見込まれている。