読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】ドンナビアンカ/誉田哲也 刑事ものの殻を被った純愛の物語

報われて欲しいと願いながら、無事であって欲しいと願いながら読み進める物語

ドンナ ビアンカ (新潮文庫)

新品価格
¥724から

外食企業の役員と従業員が誘拐された。

事件を追うのは女刑事、魚住。

身代金の受け渡しは失敗し、犯人の姿は見えない。

 

また、同時並行で別の視点、別の時系列の話も進行する。

初めて恋をした中年男性。

恋い焦がれ、辿り着いた先には地獄が待っていた。

 

それらをつなぐ中国人女性、まさに白い少女。

報われて欲しいと願いながら、無事であって欲しいと願いながら読み進める物語

サスペンス物のなかに、純粋で綺麗な愛が見える。

 

 

経験がモノをいう

「自分の感覚を信じられなければ、捜査なんて何一つ進められなくなってしまう」

ベテラン刑事の言葉。

長く仕事をやっているとやはり経験というものが身についてくる。

専門性というのだろうか、独自色というのだろうか。

やはり組織の中でも光り輝くことの出来る人間は、何かしらのオリジナルなものを持っている。

ベテランが無条件で偉いわけではないが、ベテランにはベテランの強みがあることは間違いない。

若い人間はベテランの本質を理解し、ベテランは無駄に威張り散らさないこと

それこそが良い組織を創っていくのではなかろうか。

 

 

自立するということ

「誰かに手を引っ張ってもらうより、自分の足できちんと歩く。
いつのまにか、そういう生き方が身についてしまった」

人に頼らずに生きていくことに慣れる。

例えば一人暮らしで生活をしていたり。

でも時々、人恋しくなることはある。

徐々に慣れるのだろうか。

自分の足できちんと歩くことができるようになるのだろうか。

時々は休んで、誰かの世話になって、また立ち上がって歩いて行く

そんな人生がいいのかもしれない。

 

自分を信じられるのは自分

「たったそれだけの理由で、自分という人間を、肯定することができたんだ」

自分を信じること、自分を理解してあげること。

自分をやたら卑下する人が増えてきたように思う。

もしかしたら卑下するふりをしているだけかもしれないが。

自分を認めてあげることから自信は生まれ、その自信に裏打ちされた態度が、他人から認められることに繋がるのだろう。

まずは自分が自分を認めること。

そこから始めなければならない。

 

このセリフは、物語のクライマックスで純愛の様相を呈する場面で現れる。

刑事ものとは思えない、綺麗な情景を見せてくれる。

 

関連記事

aichikenmin-aichi.hatenablog.com

aichikenmin-aichi.hatenablog.com

aichikenmin-aichi.hatenablog.com