【読書】人工知能/Harvard Business Review①
機械と共存するためのキーワード
人工知能―――機械といかに向き合うか (Harvard Business Review) 新品価格 |
人工知能が騒がれている昨今。
人工知能に何が出来るのか、これから何が変わるのか。
よくわからないまま賛美したり、恐怖の対象としたりといったものを目にする。
果たして本当に正しいのだろうか。
「人工知能を脅威ととらえるのではなく、その可能性と限界を正しく理解すること」
人工知能は万能ではない。
出来ること、できないことがあるのは当然だ。
何が人工知能にできることであり、何が人間のやるべきこと、得意なことなのか。
それを明確にして話さなければまったく意味のないものになってしまう。
知らないものを知らない人同士が話しても全く意味をなさない。
中身をわかってから、理解してからの議論をするための一冊。
①オーグメンテーション:人工知能と共存する方法
「現行の人間による作業を基準とし、機械処理の拡大によっていかに人間の作業を深められるか」
オーグメンテーションの定義はこれである。
機械に全てを任せるのではなく、機械の力を使って人間の作業を深化させること。
より深い分析であったり判断を行なう手がかりを見つけること。
そして人間はその空いた時間で更なるクリエイティブな仕事をできる。
機械とのカニバリズムではなく、共存を考えること。
それが希望への第一歩なのかもしれない。
「オーグメンテーション環境では双方向的なサポートが発生」
「人間はコンピュータが正しく作業できる状況を維持し、さらに改善していく」
ある意味、マネジメント的な視点がすべての仕事をする人に求められるのだ。
どのようにしてコンピュータを用いるか、それがその人自身の凄さになる。
単純な労働力ではなく、少し上の次元に。
もちろんコンピュータからミスを指摘してもらったりサポートをしてもらうこともできる。
中間管理職のような形になるのだろうか。
いずれにしても、命令するだけではなく、共存を前提に考えなければ上手く乗り越えることはできないのではなかろうか。
「既存の枠組みに囚われない思考、現行のコンピュータに足りない点を見抜く力、いまだに存在しないツールを思い描く力」
人間はどこまでコンピュータを使うことができるのだろうか。
使われることになるのはまだまだ先だろう。
だが、それまでに人間の仕事は変わる。
コンピュータの間を補うために、コンピュータができること、できないことを理解していなければならない。
コンピュータの発想では至らないような、不連続な繋がりを作る。
それが人間の知恵であり、仕事の魅力なのだろう。
②に続く
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