【読書】容疑者Xの献身/東野圭吾 人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある
人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある
ガリレオシリーズの名作、直木賞受賞作でもある。
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映画化もされている。
堤真一の迫真が光る。
物理学の准教授である湯川が主人公となるガリレオシリーズ。
本作には、湯川の大学時代の同級生であり、唯一好敵手と認めた男である石神が登場する。
彼は数学の天才と呼ばれていた。
石神の隣人が殺人を犯してしまう。
それを石神が守る。
驚くべきトリックと彼の動機に驚愕する。
「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある」
真理を追い求める男
「純粋なんですよ。石神という男はね」
湯川が石神を評する。
石神の目的を達成する手段はいつもシンプル。
シンプルゆえに、生き方があまりうまくない。
あまりに純粋な男がすべてを捧げる献身の物語。
「思い込みはいつだって敵だ。見えるものも見えなくしてしまうからな」
先入観は恐ろしい。
先入観にとらわれていることに気づけない可能性があるからだ。
入り口からフラットで入ることは難しい、いかに客観的に見るか。
組織の中でも忘れてはならない個
「命令に従いつつ、自分なりに意見はある、というのは正常な姿だと思うぜ」
組織の中でも個を捨ててはいけない。
こうやって意見を持つことが、合理性を高めていく要因である。
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