【読書】インフェルノ(下巻)/ダン・ブラウン ダンテはどんな過酷な試練にも耐える人間の強さを表す
科学的思索と宗教的な信仰の会わせ技
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ついに彼らはたどり着く。
人類の未来を永久に変えてしまう恐るべきゾブリストの野望。
破壊的な何かはすでに世界のどこかに仕掛けられてしまった。
そして彼の仲間は意外と近くににいたのであった。
彼を追っていたとみられたWHOの局長は実は味方。
そして目に見えぬ敵を追ってイスタンブールへと飛ぶ。
その機内でラングドンは驚愕の事実を知る。
味方は敵であり、敵は味方であった。
ダンテの地獄編をめぐる物語はクライマックスへと舵を切る。
単なるエンターテインメント小説ではない。
世界に警鐘を鳴らす一冊。
中巻から下巻にかけて、手を止めることはできなかった。
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【読書】インフェルノ(中巻)/ダン・ブラウン 世界を、人類を救うために
物語はミステリーから人類の問題へ
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彼らが見たもの、それはすでに盗まれた後であったダンテのマスク。
犯人からの手がかりが書かれていると思われる品物だ。
だがそこには監視カメラの映像があった。
その映像に不審人物が写っていた。
それを見た ラングドンは驚愕する。
なぜならそれは自分だったからだ。
現在のデスマスクの所有者は、ゾブリスト。
大富豪であり、かつ生物学者、ただし異端。
彼は人類は滅亡の危機に瀕していると主張している。
そしてそれを救うのは彼自身だと。
その先にあるものとは一体。
誰が敵、誰が味方、誰が犯人か。
すべてが入り乱れて複雑に絡み合う物語。
ページをめくるごとに、敵味方は目まぐるしく変化する。
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【読書】インフェルノ(上巻)/ダンブラウン ダ・ヴィンチの次はダンテ
ラングドン教授が再び駆け回る
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またも主役はラングドン教授。
物語は、ラングドンが目を覚ましたところから始まる。
そこは病院の一室であった。
彼は記憶を無くしていた。
病院の医師、シエナの助けを借り、彼は徐々に自分の記憶をたどる。
なんと彼の頭には銃創があった。
彼は誰かに命を狙われていたようだ。
病院にも追っては現れる。
シエナの同僚はその犠牲となってしまった。
シエナと共に、彼は記憶を無くした数日の間に、自分が何をしていたのかを探し始める。
彼のコートの中には化学兵器の模様を描かれたカプセルが入っていた。
それに導かれ、過去の自分の行動を追い、世界を救うために再び走り出す。
彼を阻むものは大機構という名の巨大な組織。
警察政府と同等の敵が相手だ。
ダ・ヴィンチ・コードと同じぐらい、いやそれ以上かもしれない。
歴史とミステリーの合わせ技、本作もまた興味深い。
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