aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】ONE 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子/内藤了 捜査に先入観は禁物だ

殺人鬼、再登場

ONE 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

新品価格
¥605から

ZEROを前編、ONEを後編とする物語。

本作には、第二作に登場した殺人鬼が再登場する。

異常な殺人を行った彼女を崇拝する信奉者が現れる。

彼が手紙を送り、殺人鬼は脱獄する。

 

信奉者は殺人鬼が比奈子を狙っていることを知る。

そして比奈子を捉えることに成功した。

ZEROでは、比奈子が捕まったところで終了する。

本作ONEはそこからのスタートだ。

 

猟奇犯罪捜査班が比奈子を探す。

彼女を追いかける。

彼女の周りにはたくさんの仲間たちがいる。

刑事だけでなく、メイドカフェの店長だったり、昔助けた女性だったり。

比奈子の人柄に触れることで仲間になっていく。

皆が自分の持ち場で仕事をすることで、組織としての、チームとしての強さが生まれた。

続きを読む

【読書】言ってはいけない/橘玲 不愉快な現実を書いた一冊

何が不愉快か、それは遺伝、見た目、教育に関するデータたち

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

新品価格
¥820から

人は平等かつ、自分が生きる環境によって成長するものと考えられている。

本作では、それらをデータに基づいて評価する。

果たして、本当にそうなのかと。

 

必ずしもそれが全て正しいとは思えないし、あくまで統計の話である。

だからこそ、こういう考え方もあるのだと知る。

自分の視野は一歩広がる、そんな一冊。

続きを読む

【読書】美人薄命/深水黎一郎 老婆は笑顔で言う、美人薄命と

思い出は綺麗なままでいることが大切

美人薄命 (双葉文庫)

新品価格
¥640から

弁当配達のボランティアをする大学生、総司。

彼は意識高くボランティアをやり始めたのではない。

大学の単位のために、仕方なしに始めたのだ。

 

そこで彼は、カエという老婆に出会う。

彼女は片目の視力を失い、貧しい生活をおくっている。

徐々に彼女と親しくなる総司は、彼女から昔の思い出話を聞かされる。

それは彼女が結ばれなかった男性との悲しい物語。

 

最後に、待っている意外なラスト。

あちこちに伏線が散りばめられており、鮮やか。

 

老婆は笑顔で言う、美人薄命と。

続きを読む