【読書】ONE 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子/内藤了 捜査に先入観は禁物だ
殺人鬼、再登場
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ZEROを前編、ONEを後編とする物語。
本作には、第二作に登場した殺人鬼が再登場する。
異常な殺人を行った彼女を崇拝する信奉者が現れる。
彼が手紙を送り、殺人鬼は脱獄する。
信奉者は殺人鬼が比奈子を狙っていることを知る。
そして比奈子を捉えることに成功した。
ZEROでは、比奈子が捕まったところで終了する。
本作ONEはそこからのスタートだ。
猟奇犯罪捜査班が比奈子を探す。
彼女を追いかける。
彼女の周りにはたくさんの仲間たちがいる。
刑事だけでなく、メイドカフェの店長だったり、昔助けた女性だったり。
比奈子の人柄に触れることで仲間になっていく。
皆が自分の持ち場で仕事をすることで、組織としての、チームとしての強さが生まれた。
続きを読む【読書】言ってはいけない/橘玲 不愉快な現実を書いた一冊
何が不愉快か、それは遺伝、見た目、教育に関するデータたち
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人は平等かつ、自分が生きる環境によって成長するものと考えられている。
本作では、それらをデータに基づいて評価する。
果たして、本当にそうなのかと。
必ずしもそれが全て正しいとは思えないし、あくまで統計の話である。
だからこそ、こういう考え方もあるのだと知る。
自分の視野は一歩広がる、そんな一冊。
続きを読む【読書】美人薄命/深水黎一郎 老婆は笑顔で言う、美人薄命と
思い出は綺麗なままでいることが大切
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弁当配達のボランティアをする大学生、総司。
彼は意識高くボランティアをやり始めたのではない。
大学の単位のために、仕方なしに始めたのだ。
そこで彼は、カエという老婆に出会う。
彼女は片目の視力を失い、貧しい生活をおくっている。
徐々に彼女と親しくなる総司は、彼女から昔の思い出話を聞かされる。
それは彼女が結ばれなかった男性との悲しい物語。
最後に、待っている意外なラスト。
あちこちに伏線が散りばめられており、鮮やか。
老婆は笑顔で言う、美人薄命と。
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