aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】ZERO 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子/内藤了 どうか彼を救ってください、ZEROからONEになる前に

何者にもなれていないものが、何かになろうとすること

ZERO 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

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¥570から

藤堂比奈子シリーズ第5作。

本作の題名はZERO。

何がZEROなのだろうか。

 

今回の事件の始まりは比奈子の実家がある長野県。

比奈子が里帰り中に事件が起こる。

幼児の部分遺体が発見されたのだ。

 

比奈子は事件を気にしながらも、休暇を満喫して東京に帰る。

すると東京でも同様の事件が起こる。

そしてまたもや猟奇犯罪捜査班の出番となったのだ。

 

徐々に周囲から認められていく猟奇犯罪捜査班の存在。

そして、歩けば猟奇犯罪に当たるという藤堂比奈子。

 

一方、第2作目CUTで比奈子が逮捕した佐藤都夜も登場する。

彼女のものとに届いた一通の手紙。

そして彼女は脱獄を決行する。

 

事件の間に、さらに事件が起こり、捜査は混乱の中に突き落とされる。

そんな中でも犯人を捕まえなければならない。

犯人がZEROからONEになる前に。

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【読書】LEAK 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子/内藤了 事件の背景にある大きな闇を見つめて

人が行動を起こすのには理由がある

LEAK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

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¥699から

藤堂比奈子シリーズ4作目。

本作の題名はLEAK。

何をリークするのだろうか。

その答えはなかなか出てこない。

 

今回の事件は、秋葉原で死体が見つかることから始まる。

不思議な死体。

体の中に大量の小銭と紙幣が詰め込まれていた。

 

続けて同様の死体が見つかってくるが、共通点がわからない。

だが、何かしらのメッセージがあるはずだ。

比奈子たち猟奇犯罪捜査班は捜査を続ける。

 

次第に判明してくる被害者たちの繋がり。

そして殺され方にも意味があった。

 

人が行動を起こすのには理由がある。

今回の犯人、リッチマンもそうだ。

犯人は何を訴えたかったのか。

自己顕示欲ではなく、伝えたいことがあったからこそ。

比奈子たち捜査班は、犯人を捕まえるだけでなく、その裏側まで汲み取っていく。

現代社会の恐ろしさと、それを救うべく奔走する捜査班に驚愕する。

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【読書】約束の海/山崎豊子 山崎豊子の絶筆

戦争をテーマとした一冊、著者の思いがこもる

約束の海 (新潮文庫)

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山崎豊子の作品は、人の生き様、そして社会の、国のあるべき姿形を見せてくれる。

そして無関心でいることの無責任さを我々に見せつけてくる。

彼女の作品がもうこれ以上増えないという哀しみとともに、彼女の残した思いをしっかりと見つめたい。

 

本作は潜水艦乗りの海上自衛官に焦点を当てたもの。

その潜水艦くにしおが釣り船と衝突する。

多くの犠牲者が出て、マスコミを中心とした国民に非難される。

 

自衛隊とは何なのか、戦争とは何なのか、ひいては平和とは何なのか。

本作は必死に問いかける。

自衛隊はなぜ存在するのか。

国のためにあるのに、なぜ直ぐに責められるのか。

悪者扱いされてしまうのか。

そのあり方と日本国のあり方を、国民皆が考えなければならない。

目をそむけてはならない。

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