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aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】さよならの代わりに/貫井徳郎 「実はあたし、未来から来たのよ」

名言 小説 社会

「このSF青春ミステリは徹底的に無意味な物語である。」

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「実はあたし、未来から来たのよ」

劇団役者の前に、こんなことをいう少女が現れた。

彼女の目的は、殺人事件の容疑者を救うこと。

 

唐突に、こんなことをいう人間が目の前に現れるとどうなるか。

もちろん、信じないに決まっている。

 

彼女は言う。

公演中、ドアの前に立って、見張っていてくれと。

その公演が終了したときには、殺人が行われていた。

 

疑われたのは劇団の主催者。

彼はやっていないという。

しかし、凶器のナイフから指紋も出てきた。

 

彼の冤罪を晴らすために、駆け回る。

時間の中で苦悩する彼女。

SFのようなテイストではあるものの、非常に読みやすく軽快なタッチで描かれる。

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【読書】コンテクスト・オブ・ザ・デッド/羽田圭介 俺の思考は、本当に俺の思考だったか?

名言 小説 社会

芥川賞作家が放つゾンビ小説

編集者の須賀が渋谷で作家と打ち合わせをしているさなか、スクランブル交差点でゾンビを目撃する。

その後、各地でゾンビの出現が相次ぐようになる。

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ゾンビに噛まれると、ゾンビになる。

しかしながら、人々はそれを冷ややかな眼で見る。

自分に関係ない、些細な事だと思い込むことで恐怖から目をそらしているのだ。

 

やがてゾンビは全国に広がり、過去に死んだ文豪たちも蘇り始める。

また、噛むことでゾンビを人間に戻す能力をもつ救世主も現れる。

しかし、救世主も完璧ではない。

成功率は二割程度。

失敗すれば死をもたらす。

 

救世主は自分の能力に怯えを抱く。

世間はそんなことお構いなしに、救済を求める。

数の暴力、人の醜さに押しつぶされる。

 

世間に流されること、自分の意思を持たないこと。

それはもはやゾンビである。

周りに流されることなく、我を持つことこそ、この世界で生き残るための手段なのだ。

果たして、自分は生きているのだろうか。

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【作品リスト】現代を風刺を込めて描く、宮部みゆき

オススメ 名言 小説 社会

宮部みゆきは長編ミステリが有名だ。

一番の魅力は、現実感の強さである。

すぐ隣で起こりそうな事件、起こっていそうな事件。

そしてキッカケは、現代社会特有のものが多い。

現代を風刺を込めて描く、彼女の作品。

ページ数は多いが、読み始めたらとまらないのだ。

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