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aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書、東京住み)

【読書】はじめての構造主義/橋爪大三郎 現代思想を代表する構造主義

名言 社会

漠然とした答えでしか無いが、物事の表象ではなく、その裏側にあるもの

はじめての構造主義 (講談社現代新書)

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¥777から

構造主義という言葉を耳にする。

現代思想の根幹をなすものであり、注目を浴びているからだろう。

だが、構造主義の構造ってなんだろう。

漠然とした答えでしか無いが、物事の表象ではなく、その裏側にあるもの。

ここの人間それぞれの発言や行動ではなく、その背後に存在するより大きな力とでも言うのだろうか。

 

歴史や倫理で思想というものの触りだけ学習する。

いや、学習するというよりはその場限りで暗記をするといったほうが正しい。

そんな我々にとって、現代思想は身近なものではない。

しかしながら、そこで考えることを嫌がってはいけない。

新たなものに触れることによって自分の中の考えを少しでも前に進めることができるかもしれない。

考えを体系化することは非常に難しいものであるが、体系化されるものに触れることはまだ易いものだろう。

現代人たる我々が現代思想を知るための一冊。

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【読書】HAB 新潟/Human And Bookstore 本屋の未来を考える

名言 社会

本を作って、売って、空間を作る人達

HAB 新潟

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¥1,296から

これからの街の本屋はどうなっていくのか。

街の本屋が生きるために、何をすべきなのか。

魅力的な本屋とはなんだろうか。

そもそも本屋とはなんだろうか。

 

紙の本の魅力を再発見するとともに、本との出会いを与えてくれる本屋という空間の未来を考える。

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【読書】スタフ/道尾秀介 人々の寂しさ、言葉にできない何か

名言 小説 小説-道尾秀介 社会

人が抱える寂しさを気づけるだろうか

スタフ staph

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¥1,728から

主人公は都会で移動デリを営む女性、夏都。

彼女は姉の子ども、智弥と暮らしている。

 

夏都は旦那と離婚し、一人で移動デリを営んでいる。

移動デリは別れた旦那の夢であり、仕事であったものの、彼女はそれを引継いでいる。
なぜだろうか。

負けず嫌い、そして逃がした魚は大きいのだというアピールだろうか。

 

一方智弥は人付き合いが苦手な中学生。

パソコンばかりやっており、必要最低限の会話はせず、感情もあまり表に出さない。

 

二人で不思議な生活を続けている中、事件は起こる。

夏都がさらわれる、ランチワゴンごと。

そこで出会ったのはカグヤというアイドルであった。

彼女に頼まれて、彼女の姉である女優のために、一肌脱ぐことになってしまう。

 

テンポよく進む物語、だが、ところどころに違和感がある。

頼んだのはカグヤなのだが、皆それぞれに目的がある。

本当の主役は誰なのだろうか。

それがわかる時に、物語は違ったものになる。

 

家族が別れて暮らすことが珍しくなくなった現代において、人はどのような悩みを抱えるのか。

人は仲間を見つけたがる。

そして、人は何かになりきることで恐れや不安を見えなくする。

人々の寂しさ、言葉にできない何かをこの小説は見せてくれる。

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