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aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書、東京住み)

【読書】君の名は。/新海誠 私は、僕は、だれかひとりを、ひとりだけを、探している

名言 小説

星が降ってくるようだった

小説 君の名は。 (角川文庫)

新品価格
¥580から

話題の映画、小説版。

田舎暮らしの女子高生、三葉。

彼女は夢を見る。

その夢では自分が東京に住む男子高校生になっていた。

 

東京暮らしの男子高校生、瀧。

彼も夢を見る。

山奥の村で暮らす女子高生になる夢だ。

 

やがて二人は入れ替わっていたことに気づく。

交わることになった彼らはやがて壮大な運命に翻弄されていく。

 

彗星を鍵にした運命の物語。

時間は組紐のようにくっついては離れ、離れてはまたくっつく。

時間の流れという無常の存在に抗いながら、二人は生きていく。

 

映画もいいが、小説もいい。

どっちがいいとは決められない、むしろ両方とも見て欲しい。

映画にしか無い臨場感と、小説にしか無い奥深さが存在する。

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【読書】患者は知らない医者の真実/野田一成 元NHK記者から医者になった著者が語る

名言 社会

医者と患者の間の溝を無くすべく、距離を近づけるべく

患者は知らない 医者の真実 (ディスカヴァー携書)

新品価格
¥1,080から

患者の話を聞かない医者、医者を信用しない患者。

医療現場の事情を知っている著者だからこそ、そして伝える力がある著者だからこそ書けた一冊。

 

お互いを知らないからこそ、その距離を埋めるためのこの本は非常に面白い。

現場を知るからこそ、患者としてできること、すべきことを考えることができる。

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【読書】ようこそ、わが家へ/池井戸潤 弱い主人公の頑張りから、勇気をもらえる

名言 小説 社会

柔らかそうなタイトル、そしてなぜか少し暗い印象を受ける表紙

ようこそ、わが家へ (小学館文庫)

新品価格
¥751から

このアンマッチに興味を惹かれる一冊。

 

主人公の倉田は、銀行からの出向者であり、池井戸作品のうち、もっとも弱い主人公である。

彼は駅のホームで、男を注意する。

するとその日から倉田家に対する嫌がらせが始まった。

徐々にエスカレートする嫌がらせは、盗聴まで判明した。

嫌がらせをする犯人を明らかにし、平穏な日常を取り戻すために彼ら家族は対決する。

 

また倉田は会社でも窮地に陥る。

不正を糾弾した営業部長にやり返され、社内でも苦しい立場になってしまった。

彼は良かれと思って行動している、だがそれが所詮は出向者という視点で歪められる。

そんな苦しみを味わっている。

 

今までの池井戸作品は、歯に衣着せぬ強い主人公が多かった。

だが、今回は違う。

普通の、むしろ弱いと思えるような気の小さなおじさんなのだ。

彼の頑張りを見ながら、何か勇気をもらえる。

そして読了後のタイトルを見て、もう一度ふるえる。

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