aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】クライマーズハイ/横山秀夫 未曾有の航空機墜落事故で向き合う職業への覚悟

御巣鷹山の事故当時、著者は地元紙の記者であった

クライマーズ・ハイ (文春文庫)

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1985年、御巣鷹山に 未曾有の航空機墜落事故発生。
地元紙の遊軍記者、悠木が全権デスクに任命される。
報道という窓口を通して、事故現場の様子を伝える彼等。
その中で、様々な葛藤がある。
いかに他社よりも早く記事を出すか、しかしながら十分な裏とりが必要である。
その狭間で揺れ動く。

 

また、読者に対しどこまで寄り添うか。
どの記事がどういう影響を与えるか。
そこまで全て、含んだ上で彼らは記事を書く。
それが 報道という職業に関わる人間たちの覚悟かもしれない。
今一度自分の職業に対する覚悟を思い出す。
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【読書】翼、ふたたび/江上剛 自分は何のために働いているのか

自分の仕事は誰のためになっているのか

翼、ふたたび (PHP文芸文庫)

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舞台は破綻した航空会社。
そう、日本航空をモデルにした、再建に奮闘をする人々を描いた小説である。
2010年1月、ヤマト航空は経営に行き詰まり会社更生法を申請。
外部からカリスマ経営者を招いた。
しかしながらプライドの高い内部の社員は反感を覚える。
次第にバラバラだった社内は一つにまとまる。
その最中に、東日本大震災が発生する。
津波によって孤立した仙台空港で、ヤマト航空の社員達がお客様のために走り回る。
奇跡の復活を描く感動のストーリー。

 

その裏側に何があったのか、すべてはお客様のため。
この物語を読んで誰しも心を打たれるはず。
自分は何のために働いているのか。
自分の仕事は誰のためになっているのか。
胸に手を当てて考えてみる。
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【読書】黄砂の籠城(上巻)/松岡圭祐 日本人の叡智そして勇気を世界が認めた

日本人は、我を持たない?

黄砂の籠城(上) (講談社文庫)

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1900年、北京では外国人排斥を叫ぶ武装集団、義和団勢力を増していた。
彼らは暴徒化し、教会を焼き討ちにした。
外国公使館を包囲する義和団、足並みが揃わない外国11か国。
それらをリードしたのは、日本人の駐在武官、柴五郎であった。

 

日本人の叡智そして勇気を世界が認めた。
日本人の誇りと彼の生き様、それをとくと目にできる。
そこにあるのは、今の日本人が忘れている誇りなのかもしれない。
自国に対する誇りを持つためにも。
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