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20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】「社会を変える」を仕事にする/駒崎弘樹 あなたは何のために働いていますか?

あなたは何のために働いていますか?

今の社会、とりあえず大学を出て、とりあえず有名な企業に入れば、とりあえずいい生活が出来るらしい。

こういった意識が蔓延しており、それに疑問を抱くことが許されない。

「社会を変える」を仕事にする: 社会起業家という生き方 (ちくま文庫)

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でも社会人になって思う、自分のやっていることは果たして社会のためになっているのか

雇われることは、自分のやりたくないこともやらざるを得ない。

ひたすら働き、社会から目を背けて、自分は頑張っているといつまで誤魔化しきれるだろうか

 

そんな社会に新しい仕事が出てきている。

それがソーシャルベンチャー

 

民間企業に勤めて利益を上げることだけを目指して生きるのではなく、

また官に勤めて、凝り固まった行政の一部と化すのでもなく、その間に落ちてしまっている問題を取り除くための仕事。

それが社会起業家

 

社会に蔓延っている問題の中には、官も民も認識していない、

もしくは目を背けているものが多い。

働きやすい社会を、生活しやすい社会を、生きやすい社会を作るために

いまよりも、よりよくしていくために。

 

「あなたが見たいと思う変革に、あなた自身がなりなさいーマハトマ・ガンジー

 

仕事を見つけるために、自分の仕事を少し離れて見てみるために、

自分に向き合うために、オススメできる一冊

 

仕事って何のためにするのでしょうか?何のためにあるのでしょうか?

「ビジネスというのは本来、手段であるはずだ。
目的は、誰かが満足したり、足りないところが埋まったり、困っていることが解消されたり、そういったことではないだろうか」

資本主義に染まっていると、いつの間にか儲けることがビジネスの目的になっている。

だけども、そうではない。

儲けるためにビジネスがあるのではなく、誰かのためになることがビジネスなのだ。

儲からないからやらない。

営利企業としては理由になっているが、その企業が金を儲ける手段でしかないと自白しているのと同義。

本来であれば、こういう枠組みならばできるというように、官に働きかけていくことが必要なのだ。

困っている人を見つけたら、目をそらしてはいけない。

なぜなら、国民だから。

国は、国民が作るのだから

 

 

「日本社会の役に立ちたい」

著者のモチベーションの根底にあるもの。

こういうことをはっきりと発言できる人は尊敬する。

僕も日本の役に立ちたい。

だけども、会社の中でこういう発言をすると、もっと現実を見ろ、とか言われる。

自分を貫き通すことが大事だ。

 

「資本主義は経済活動だけでは成立しない。
その下にしっかりと機能する社会があって、資本主義が成立し、社会のほうにもその潤いが還元される」

資本主義と社会の間にポッカリと穴が空いてしまわないように。

資本主義はあくまで社会があるからこそ成り立っているのだ。

それを忘れてはならない。

営利企業で節税対策というようなことを多くやっている。

それは資本主義の枠組みでは評価されるのかもしれないが、

社会としては非常に無駄な、無価値なものだ。

税金を払うことを当然だと思いたい

そう思える社会はいい社会だと思う

 

凝り固まった人たちを反面教師に

「この国では何か新しいことをやろうとすること自体が罪とみなされる」

頭が堅い人たちが多いのは、会社に入って始めてわかった。

リスクと保身を過度に怯える人々

何のために働いているのかわからない人々。

全く論理的ではない。

彼らの中では論理的なのであろうが。

そういう人々を老害と呼ばずになんと呼べばいいのか。

 

「問題の構造を見ずに倫理や道徳で片づけようとする人たち」

合理性の塊であるはずの資本主義に浸かっている人たちから出てくる精神論という意味不明なもの

全体を成り立たせている仕組みが間違っていることを考えもせずに、個々人に責任を押し付ける。

部下の残業が多いのは、組織の構造がおかしいことが原因であることに気づかない管理職と一緒。

自分は頑張ったから、自分は耐えたから。

そういう精神論。

無意味な頑張りは努力じゃない、我慢だ。

 

自分は挑戦しているか?

「若いうちに決まるもの。それは技術や専門的な知識ではなく、心の構えだ」

試行錯誤により、自分はできるんだという自信を得ることが大切とも。

小手先の技術だけ学んでも、そこに自信がついてこなければ駄目だ。

若いうちに挑戦をすること、失敗をすること。

自分はチャレンジできているだろうか。

 

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