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aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】知的複眼思考法/苅谷剛彦 情報に溢れ、思考停止に陥り、単純な二元論に飛びつく今の世の中に。

名言 社会

情報に溢れ、思考停止に陥り、単純な二元論に飛びつく今の世の中に

僕が大学生のときに勧められた一冊。

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社 α文庫)

新品価格
¥950から

考えるということは、ものごとを多角的に捉えること

常識に囚われたままでは、真に考えたことにはならない。

情報に溢れ、思考停止に陥っている今。

政治家やマスメディアが流す単純な二元論に飛びつく前に、まず自分の頭で考える

 

考えるための手段をわかりやすく教えてくれる本書。

 

いつの間にか常識に囚われていることに気づくこと。

著者と対等な立場に立って、批判的に読むこと。

問いを展開し、小さな問題に帰着すること。

一歩下がって概念として考えること。

立ち位置まで頭に入れることと影響まで考えること。

 

読書の仕方が変わるかもしれない。

改めて読み返して、人に勧めたくなる一冊。

 

 

知識を蓄えることと、考えることは違う

「必要な場合にそうした知識にたどり着こうとするかどうか、そうした構えこそが重要なのである」

知識を貯めることが重要なのではない。

ためた知識をいつでも引き出してこれるかどうか。

受験ではひたすら知識を詰め込み、決まった場面で出せるかどうかを測るだけ。

そことは違う、頭の回転の速さが鍵なのだ。

 

「考えるという行為は、その考えが何らかのかたちで表現されてはじめて意味を持つものです」

確かに、頭の中で考えていることを、人に伝えるとき、難しいと感じる。

それは表現することが苦手だからだ、練習していないから。

考えていることを言語化する、文章化する。

なるべく自分の考えを人に伝えることを心がける。

それが上達への近道。

 

「複眼思考とは、ものごとを単純にひとつの側面から見るのではなく、
その複雑さを考慮に入れて、複数の側面から見ることで、当たりまえの常識に飲み込まれない思考のしかた」

当たりまえの常識というのが、無意識のうちに含まれているおそれがある。

長年その状況におかれていると、常識を疑うことがなくなってしまう。

じわじわ暖められたお湯のように。

自分がもっている常識から疑うこと

 

また、ひとつの側面からのアプローチではなく、上下左右から攻めること。

自分以外の視点から見ることで違った景色になる。

ディベートの立ち位置と同じような感覚。

 

常識という思考停止に陥ってはいないか?

「もともとの概念の定義にはお構いなしに、何となく理解しているレベルで、こうした難しいことばを使ってしまう場合も少なくない」

会社では意思の疎通をする場合に、専門用語を使うことがある。

果たして、その言葉の認識は完全に一致しているだろうか。

また、自分の中でも、それっぽい用語を使って思考停止に陥ってはいないだろうか

今一度、チェックしなければ。

 

「目安として作った規則でも、そのときの事情を知る人が少なくなれば、
それ自体、厳密な基準になってしまう」

会社にはこれが蔓延っていると思う。

前例があれば、それと同じ処理をしようという安易な風潮。

でもそのときとは背景が違うかもしれない。

単純に横展開すればいいのか。

いやいや、ただそれだけならば、ロボットでいいじゃないか。

知的労働は考えること

 

問いそのものだけでなく、背景や立場まで考える

「何が問題かを考えるだけではない。
なぜそれが問題になったのかという、問うこと自体を問う視点をもつこと」

一歩下がって、広い視点を持つこと。

問題の原因まで考えることが一つ上の段階である。

 

「自分の視点を持つとは、自分がどのような立場から問題をとらえているのか、その立場を自覚することでもある」

自分は自分の立場を大雑把にはわかっている。

ただ、他人に伝える場合、自分の立っているところから説明する必要がある。

立場を言語化し、そこで初めて自覚する

 

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