三匹のおっさん/有川浩
定年後のおっさんたちの奮闘
定年を迎えたが、まだまだ老人扱いはされたくない。
そんな3人が集まり、地域の平和を守るために人肌脱ぐ。
はっとさせられるようなシーンも多い。
価格:820円 |
「両親は甘やかされたままで家庭を持ち、
甘やかされることを当然の権利として教授して、
それを祐希にも無節操に垂れ流そうとしている」
自分がどれだけ良い環境にいるか、そしてどれだけ恵まれているかを
しっかり理解したうえで行動や選択をすべきである。
恵まれているものを当然と勘違いしてしまうと大変だ。
「自分は無関係だという疎外感」「閉じた輪の中で」
現代社会を表す言葉だと思う。
いまは他人に干渉することが疎まれ、無関心でいることが重視される。
無関心でいることが音楽を聞きながら歩いていたり、携帯をいじりながら歩くことにつながるのだろう。
過干渉はいけないが、つながりはもう少しあってもいいと思う。
なかなか壁を破ることは難しいけど。
何でもありの雑ないい加減さ、これをもう少し、仕事にも広げたら良いと思うんだよなぁ。
きっちりと型にハマりたがるのが良くないことだと思う。
先輩は敬えとか、ずれている。
敬われるような行動をするからこそ敬われるのであって、
ただ年がいっているから偉いのではない。
そういった勘違いが堅苦しさをつくってしまうのだ。