aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

三匹のおっさん/有川浩

定年後のおっさんたちの奮闘

定年を迎えたが、まだまだ老人扱いはされたくない。
そんな3人が集まり、地域の平和を守るために人肌脱ぐ。
はっとさせられるようなシーンも多い。

 

三匹のおっさん [ 有川浩 ]

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「両親は甘やかされたままで家庭を持ち、
甘やかされることを当然の権利として教授して、
それを祐希にも無節操に垂れ流そうとしている」

自分がどれだけ良い環境にいるか、そしてどれだけ恵まれているかを
しっかり理解したうえで行動や選択をすべきである。
恵まれているものを当然と勘違いしてしまうと大変だ。

 

「自分は無関係だという疎外感」「閉じた輪の中で」

現代社会を表す言葉だと思う。
いまは他人に干渉することが疎まれ、無関心でいることが重視される。
無関心でいることが音楽を聞きながら歩いていたり、携帯をいじりながら歩くことにつながるのだろう。
過干渉はいけないが、つながりはもう少しあってもいいと思う。
なかなか壁を破ることは難しいけど。

 

「仏教、神道キリスト教、イベント事なら何でもありの雑ないい加減さが日本の良さだ」

何でもありの雑ないい加減さ、これをもう少し、仕事にも広げたら良いと思うんだよなぁ。
きっちりと型にハマりたがるのが良くないことだと思う。
先輩は敬えとか、ずれている。
敬われるような行動をするからこそ敬われるのであって、
ただ年がいっているから偉いのではない。
そういった勘違いが堅苦しさをつくってしまうのだ。

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