aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】Another/綾辻行人 <死者>は誰?だまし絵に酔いしれる。

地方にある中学校の三年三組、そこにある机に書いてある

Another(上) (角川文庫)

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三年三組は特殊な問題を抱えている。

そのクラスは「死に近い」と言われている。

そこで起こる不思議な出来事。

事情を知らない転校生の主人公は放り込まれる。

 

主人公は眼帯をつけたクラスメイトに出会う。

だが、彼女は周りから無視されている。

クラスメイトたちはこう言う。

「いないものの相手をするのはよせ」
「その子って、本当にいるの?」

なぜ彼女は無視されているのか。

そもそも自分にしか見えていないのではないのか。

そのまま疑心暗鬼に陥る。

 

次第に明らかになる秘密。

そのクラスには死者が混じっている。

そしてクラスの関係者に死が訪れる。

 

主人公は徐々に考える。

自分が加わった死者ではないのかと。

「ぼくのせいで。ぼくがこの学校に来たせいで」

 

猜疑心に囚われながらも事件は起こり続ける。

そして、最後に待っていた真相に驚愕する。

唸ること間違いなし、その瞬間こそが楽しみであろう。

著者が描く「だまし絵」に酔いしれる

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