aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】翼、ふたたび/江上剛 自分は何のために働いているのか

自分の仕事は誰のためになっているのか

翼、ふたたび (PHP文芸文庫)

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¥907から

舞台は破綻した航空会社。
そう、日本航空をモデルにした、再建に奮闘をする人々を描いた小説である。
2010年1月、ヤマト航空は経営に行き詰まり会社更生法を申請。
外部からカリスマ経営者を招いた。
しかしながらプライドの高い内部の社員は反感を覚える。
次第にバラバラだった社内は一つにまとまる。
その最中に、東日本大震災が発生する。
津波によって孤立した仙台空港で、ヤマト航空の社員達がお客様のために走り回る。
奇跡の復活を描く感動のストーリー。

 

その裏側に何があったのか、すべてはお客様のため。
この物語を読んで誰しも心を打たれるはず。
自分は何のために働いているのか。
自分の仕事は誰のためになっているのか。
胸に手を当てて考えてみる。
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【読書】黄砂の籠城(上巻)/松岡圭祐 日本人の叡智そして勇気を世界が認めた

日本人は、我を持たない?

黄砂の籠城(上) (講談社文庫)

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1900年、北京では外国人排斥を叫ぶ武装集団、義和団勢力を増していた。
彼らは暴徒化し、教会を焼き討ちにした。
外国公使館を包囲する義和団、足並みが揃わない外国11か国。
それらをリードしたのは、日本人の駐在武官、柴五郎であった。

 

日本人の叡智そして勇気を世界が認めた。
日本人の誇りと彼の生き様、それをとくと目にできる。
そこにあるのは、今の日本人が忘れている誇りなのかもしれない。
自国に対する誇りを持つためにも。
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【読書】カイの悲劇/森博嗣 天才の天才たる由縁、それが絶対

過去から現在そして未来へ、人は生きていく

χの悲劇 G (講談社ノベルス)

真賀田研究所でプログラマーとして働いていた島田。
今は香港を拠点とする会社で働いていた。
人工知能に関するエキシビジョンの日、島田は遠田と言う男に航空機事故に関する質問をされた。
その後、トラムの中で彼は殺された。
その背後に感じられるのは大きな陰謀。
密室の中で殺人を犯したのは誰か、疑われたのは誰か。

 

背後に動いている陰謀は誰が仕掛けたのか、そして追っている人間は誰なのか。
徐々にリンクしてくる物語。
他の物語たちとどのように繋がっているのか、それも今後楽しみである。
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