aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】池袋カジノ特区/古野まほろ UNOで7億円取り返す話

とりあえずUNOをやりたくなること間違いなし

池袋カジノ特区 UNOで七億取り返せ同盟 I: プチ・コン編 (新潮文庫nex)

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池袋カジノ特区 UNOで七億取り返せ同盟 II: グラン・コン編 (新潮文庫nex)

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二冊セットのカバー絵に魅せられて購入した本作。

プチ・コン編とグラン・コン編から成る。

 

副題はUNOで7億取り戻せ同盟。

カジノといいながらUNO。

いろいろと気になる要素が交じり合っている本作。

 

舞台は東京、池袋。

この本の舞台は、池袋。

ただし現代の池袋とは大きく違う。

なぜならそこにカジノがあるから。

カジノに支配された街、池袋。

 

池袋警察が牛耳っているカジノ。

そこでは治外法権がまかり通り、正義が失われた世界。

 

主人公の古野まほろは、池袋のカジノで偶然、スロットを当ててしまう。

6億円の大当たり。

 

だが、警察に捕まってしまう。

冤罪によって。

そして6億円は奪われる。

その強大な権力によって搾取されてしまったお金を取り戻すべく走り回る同級生の物語。

ファンタジーやSF、そして中二病要素がふんだんに盛り込まれている。

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【読書】プラネタリウム男/大平貴之 諦めないことの大切さを学ぶ

プラネタリウムに魅せられた男の物語

プラネタリウム男 (講談社現代新書)

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大平貴之さんを知っているだろうか。

プラネタリウムを作った男だ。

どんなプラネタリウムか。

世界一星の数が多いプラネタリウムだ。

 

彼は子どもの頃からの夢をひたすら追いかけてきた。

仕事をしながらも、趣味としてひたすら続けてきた。

諦めずに、くじけずに、まっすぐに。

 

ひたむきに突き進む姿と信念に感服することばかり。

 

人間関係が苦手で、会社にも上手く馴染むことはできなかった。

だけれども彼は夢を追う。

二足のわらじを履きながらも独創的なプラネタリウムを作り出す。

 

彼は言う。

「人間は可能を証明できるが、不可能は証明できない」

諦めないことの大切さを学ぶ一冊。

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【読書】コンビニ人間/村田沙耶香 コンビニこそが、私を世界の正常な部品にしてくれる

2016年7月の芥川賞を受賞した本作

コンビニ人間

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作品の舞台はコンビニ。

今の時代に欠かすことのできない場所である。

 

主人公は36歳独身女性、職業はコンビニ店員。

幼少の頃、彼女は世界との繋がり方に関して悩んでいた。

なぜ普通でなくてはならないのか。

普通とはなんなのか。

 

誰が決めたのでもなく、普通は存在している。

だが、その普通に迎合できない人間もいる。

そんな人が唯一、社会と繋がるようになれた場所がコンビニであった。

 

ありふれた場所であるコンビニは世界の縮図なのかもしれない。

社会のハブかもしれない。

 

人と社会との繋がり、そして人のあり方を考えさせる作品。

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