aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】PK/伊坂幸太郎 大局に無関心であってはならない

大局に無関心であってはならない

本作は3つの物語から構成されている。

中編が3つ、それぞれ繋がっている。

全部まとめて長編というほどではないが、繋がっている。

非常に気になる形で繋がっている

PK (講談社文庫)

新品価格
¥572から

どの話も、大きな力というのが背後で動いている

不気味な力が、登場人物たちに多かれ少なかれ影響している。

 

第一の作品、PKでは大臣が自分の主義主張を捻じ曲げさせられる。

そして、作家が、自分の作品の原稿に有無を言わさず手を入れられる。

 

第二の作品、超人では、予知能力を持った青年が現れる。

予知能力というよりは、誰かに未来を教えられているといったほうが正しい。

その誰かにより、動かされているわけだ。

 

第三の作品、密使では、超能力を持った青年が大きな組織に手を貸すように言われる。

そして、大臣はまた別の組織に、自分が消えることで世界が救われると示唆される。

 

続きを読む