aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】22年目の告白 私が殺人犯です/浜口倫太郎 殺人犯の告白本とそれを通じて見える社会の怖さ

連続殺人犯の告白本

22年目の告白-私が殺人犯です-

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¥3,869から

編集者、川北の前に突如現れた青年、曽根崎。
彼から預かった原稿は時効となった連続殺人事件の犯行を告白したものだった。
その残酷な犯行を記録した「私が殺人犯です」はたちまちベストセラーとなり、曽根崎は世間を挑発し続ける。
社会を相手にした彼の行動タブーに挑む。
藤原竜也主演の映画も公開されている話題作。

 

一言で言うと読んで欲しい。
絶対に後悔はしないと思うから。
最後まで目をそらさずに読み切った時、この作品の本当の姿が見えてくる。
途中残虐なシーンが入っていたり、目を背けたくなる時もある。
映画版でも小説版でもそうだ 。
だが、それでも最後まで頑張って欲しい。
男の生き様というものが見えるから。
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【読書】シャーロックホームズ対伊藤博文/松岡圭祐 歴史の裏側にあったフィクション

名探偵と総理大臣、熱き二人の物語

シャーロック・ホームズ対伊藤博文 (講談社文庫)

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¥896から

名探偵と総理大臣、フィクションとノンフィクション、イギリスと日本。

それらの垣根を取り払って、彼らは相見えた。
日本の史実とコナンドイルのフィクション、それらが融合した時、世界は新たな一歩を踏み出す。
歴史の背景にあった物語。
教科書でしか見ない単語の裏側に潜む重大な歴史大作である。

 

名前に惹かれて買ってしまった。
ジャケ買いと言っても過言ではない。
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【読書】生涯投資家/村上世彰 日本企業のあるべき姿を求めて私は戦い続けた

村上ファンドを率いて日本で旋風を巻き起こした男、村上世彰

生涯投資家 (文春e-book)

これらをキーワードとして紡がれる彼の反省と生き方。
そして日本への思い。
マスコミから資本主義・金の権化のような言い方で報道されてきた彼。
彼の行動の裏側にはどのような考えと心理そして軸があったのだろうか。
マスコミというフィルターを通してではなく彼の生の声を知るための1冊。

 

彼が求めている株主によるガバナンス。
企業が何のために存在するのか。
株主目線から見て、間違っていた場合は方向を正してやる。
向いている方向、そして私利私欲のために動いている場合には牽制を利かす。
従来の、日本企業とメインバンクの馴れ合いのもとに紡がれてきた歴史を彼は変えようとしたのではないか。
それが正しいかどうかの判断をするのは一人ひとり。
企業のあり方を考えさせられる本だ。
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