aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】モダンタイムス/伊坂幸太郎 実家に忘れてきました。何を?勇気を。

世界の仕組みを知る勇気はあるか

モダンタイムス(上) (講談社文庫)

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¥637から

インターネットが普及し、分からないことは直ぐに検索出来るようになった現代。

逆にいえば、過度に検索に依存するようになった。

何かを調べようと思えば、検索をする。

 

その検索から、監視が始まる。

魔王から50年後の世界

世界の仕組みを知る勇気はあるか。

 

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【読書】砂漠/伊坂幸太郎 俺は、世界を平和にしようとしているのに

社会という砂漠に出て行く前に

砂漠 (新潮文庫)

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主人公は大学に入学したての学生5人。

4人が、名前に方角の漢字が使われているから、麻雀をやることになる。

 

学生生活の日常を通して、大小様々な事件に出会う彼ら。

自分の生き方を模索するような学生時代に、彼らは何を思い、何を感じるか。

 

その中でも一番、目立つ男、西嶋。

 

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【読書】フィッシュストーリー/伊坂幸太郎 誰かのふとした行動が、たまに世界を救ったりする

誰かのふとした行動が、たまに世界を救ったりする

伊坂ワールド全開の中編4作。

フィッシュストーリー (新潮文庫)

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¥594から

「動物園のエンジン」は、不思議な動物園の職員の行動が、実は殺人事件に関係しているのではと、無関係な登場人物たちが探偵ごっこをする。

 

「サクリファイス」では、山奥の村の不思議なしきたりに出会い、裏側に隠された真実を探す。

 

「フィッシュストーリー」は、時間軸が異なる4つの場面が展開され、次第にその繋がりが明らかになる。

売れないバンドのレコードにある無音部分が、巡り巡って世界を救う。

繋がりが繋がりを呼ぶ、伊坂ワールド

 

「ポテチ」は、空き巣が主人公だが、行動が不思議。

はじめから違和感を持って読み進めると、次第に明らかになる野球選手との繋がり。

最後にはヒーロー登場という爽快な、それでいて愛情が伝わる物語。

 

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