【読書】メイカーズ進化論/小笠原治 IoTは何がすごいのか、3Dプリンタは何を変えたのか
IoTは何がすごいのか、3Dプリンタは何を変えたのか、ものづくりの今後は?
ものづくりに興味を持つ者として、タイトルに惹かれて買いました。
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IoTって何となく言葉だけが独り歩きしているような気がしており、
そもそもよくわかってないなぁと思ったので読んでみました。
IoTは何がすごいのか、3Dプリンタは何を変えたのか。
これはたしかにそうだ。
彼らの後押しによって生まれるベンチャー企業で製造業はあまり聞いたことがない。
ものづくりをする人は、創ることに興味があり、それで収益を稼ぐことに対する興味が少ないのだろうか。
今の教育で文系と理系がはっきりと分かれすぎているのが原因かもしれない。
実際、理系の僕は、経営の知識や経済の知識、社会人になるまで全く持ちあわせていなかった。
いまはもう、両方の知識を持つ人間が必要な時代だと感じる。
新しい技術を理解し、お金を集められるようなメイカーが。
そして、彼らを発掘し、試作できるお金を提供して、
量産の際のクラウドファンディングまでの橋渡しをする存在が求められる。
「オリジナリティにあふれた製品は大企業にはつくれない」
失敗できないという圧力によりニッチなものを作れなくなり、イノベーションの目がなくなる大企業の問題点。
だが、大企業の大きな資産は強い。
大企業の強大な知識と資産を使え、なおかつ、失敗を恐れずに自由に動けるような組織というものが望ましいのであろう。
既存の枠にとらわれていては駄目なのだ。
「モノからサービスへというビジネス潮流。IoTによるセンシング技術向上により可能性が表面化」
車から移動するサービスというように消費者の欲求を上位互換するモノからサービスへの転換。
このフレーズがささった。
車というモノではなく、移動するサービスへと概念を拡張する。
小型センサー技術と通信技術の発達により、利用可能なデータが増え、できることの自由度が大幅に増えるIoT。
想像力をはたらかせ、創造する世界へ。