aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】僕たちはガンダムのジムである/常見陽平 世の中はすごい人ではなく、その他大勢が動かしている

全員が主人公であるガンダムになる必要はない
世の中を動かすのはジムなのだ

興味深いタイトルに惹かれ、即購入。

僕たちはガンダムのジムである

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ジムとは機動戦士ガンダムに登場する量産型の機体。

主役であるガンダムの影に隠れ、その他大勢といった機体だ。

 

著者はサラリーマンをジムに例える

全員が主人公であるガンダムになる必要はない。

世の中を動かすのはジムなのだと。

 

だから意識高く働き過ぎる必要はない。

また、ロボットに仕事を奪われるのではと過度に怯える必要もない。

会社に期待しすぎず、程よい距離感で仕事をすることが重要なのだ。

 

非常に面白い視点で、ガンダムを見返したくなる。

また、フリーランスという仕事は大変だよという示唆も与えてくれる。

隣の芝は青く見えるというが、仕事もそうなのだろう。

 

同世代が活躍しているのを見ると、何となく焦りを感じるが、皆がガンダムではないのだ。

焦るな焦るな

そんなメッセージが込められている。

 

仕事は所詮、給料をもらうためだと割り切ること。

ただ、仕事にはある程度やりがいが欲しいと僕は思う。

結局、やりがい+給料>やらされる仕事、となっていれば仕事はそこそこ満足してやれるのではないだろうか。

 

 

会社は自分のことを特別視しているわけではない

「社会は、会社は、僕たちをガンダムのジムのように仕上げていく」

社会ではこれが常識だというように教えこまれ、新入社員は少しずつ染まっていく。

組織にとって欲しい人材は兵隊。

そこをしっかりと理解しておかなければ、ギャップに叩き潰されてしまう。

組織の論理と個人の論理は全く違うという教訓。

 

「労働者は生活者でもある」

働き方の変革といって一億総活躍という言葉をよく目にするが、

必ずしも働かなければいけないわけではない。

なぜなら生活があるからだ。

専業主婦が駄目なわけではない。

働きたい人に働くことの出来る場所を与える。

働きたくても働けないという人をなくすことが本来の目的である。

そこだけは、間違えてはいけない。

 

「入社してから取り組むのは、やりたいことではなくやらなければならないことだらけなのである」

やりたいことがやれないというフラストレーションは大きい。

目の前にあるのに、自分はそこに携われない。

やりたいことが明確なのに、就職活動時に嫌というほど言わされる志望動機にも入っているのに。

そんなことが蔓延している社会人生活。

 

おかしいと思うが、直ぐには変わらない。

だからジムであることを自覚せよと。

言わんとすることは非常にわかる。

だが、労働者の意識変革とともに、組織の方にも変革を求めなければ、明るい未来は見えないだろう

自分は何を求めているのか?

「そのとき何を選べば自分がより満足感を得られるか、より社会的に貢献する事ができるかを考える」

人は様々な選択を迫られる。

選択肢の中でどう選ぶか、どう決めるか。

判断軸をしっかりと持つことが必要だ。

 

「会社、仕事と適度に距離を置くことだ。」

仕事が楽しくないならば、でも続けなければならないならば、適度に距離を置くべき。

仕事に全勢力をつぎ込んでも、得られるものなんてたかが知れている。

むしろ、自分の体調を崩してしまうだけだ。

会社に無条件奉仕をする必要なんてない

自分の身体が一番大事

そこだけは、忘れてはならない。

なぜなら会社はそんなこと気にしてくれないからだ。

 

「別にすごい贅沢をすべての人が求めているわけではない」

ひたすらお金を稼いで何をするのだ。

自分の幸せとは何かをしっかり考えて、仕事をするべきなのだ。

他人と比べる必要なんてない。

 

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