【読書】武器としての決断思考/瀧本哲史 自分の人生は自分で決める
人は誰しも決断を迫られる
小さな決断から、人生を左右する大きな決断まで。
だが、決断の仕方は学校では教えてもらえない。
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自分で決めるということ。
決断をするためには、持っている知識を使って、メリットデメリットを比較する必要がある。
学校で習うことは知識まで。
その後は持っている知識を応用しなければならない。
引き出しを作って、それを取り出すこと。
そんな我々に方法を教えてくれる。
考え方を教えてくれる、そんな一冊。
人は自分で考えることを避けてしまう
「人は従うべき何かを求めがちなんです」
「自分の頭を使って、自分で答えを出していくしかないのです」
答えや解き方を誰かが与えてくれるのを待っている。
それは、学校での勉強で知らず知らずに身についてしまったもの。
でも、そんなものはない。
決断をするのは自分。
正しいことはない、最善の策が存在するだけ。
求めるべきは、答えそのものではなく、どのようなプロセスで最善策にたどり着くか。
考え方のプロセス
「大きな問題から生じる要素を洗い出し、それらをつなげていくことで、争点をしぼるのです」
大きなものを細かく切り分け、小さな問いに分けること。
何事もブレイクダウンすることが大事。
漠然とした問題も、切り分けてしまえば意外と単純なものになる。
単純にしてから決断の準備にとりかかる。
「メリットの3条件:なんらかの問題があること、その問題が深刻であること、問題がその行動によって解決すること」
「デメリットの3条件:論題の行動を取ったときに、新たな問題が発生する過程、その問題が深刻であること、現状ではそのような問題が生じていないこと」
決断において、比較を行うためのメリットデメリットの整理手法。
このような観点からそれぞれを見定める。
書かれていると当たりまえのように感じるが、漠然とメリットを思い描くよりも効率的だし論理的である。
視点の定め方を覚える。
「推論とは主張と根拠のつながり」
根拠と主張の間に無意識のうちに存在する前提条件。
それらが本当に正しいのかをしっかりと見極めなければならない。
今の状況にそれが適用可能なのか見定めること。
「原因と結果のどちらが時間的に先行しているかを常にチェックすることを心がけてください」
原因が本当に原因なのか。
結果が原因じゃないのか。
前後関係が異なっている場合、それは偽物である。
決断において大事なのは、論理が正しいこと。
偏った意見を排除するために
「それを言ったら自分を否定してしまうことになるので、自分が信じたいこと、他人に信じさせたいことばかりを言うことになるのです」
注意しておかなければならないのは、どんな人も自分の立場に基づいた偏った意見を言うこと。
自分の選択を正当化したり、自分の現状を正しいと思い込むこと。
それらが影響し、人は立場という偏りをもつ。
意見をありのままに信じるのではなく、偏ってないか、一度疑うことが求められる。
「大学以降の人生では、情報に接したら、それが本当かどうかをまず疑ってください」
情報の正しさがすべて。
情報に基づいて論理を組み立て、最終的に決断をする。
プロセスの中に、誤りが混ざった時、答えは変わってしまう。
情報を疑うために知識をつける。
正しく見極めるために知識を使う。
日本人が議論をしたがらないのは、人間性と意見を結びつけてしまうから
「口答え=反論ではないのです」
反論をすることは、論理が裏付けとなっている。
議論において反論することは、相手の人格否定とは無関係である。
人格ではなく、意見に対して反論しているのだから。
その人自身と、意見をひとまとめにしてはならない。
日本人によくある勘違いのようだ。
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