aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】日本の反知性主義/内田樹 編 知的とは、加算ではなく、枠組みを刷新していくこと

知性とは何か

友人に内田樹好きがいて、内田樹の本を読み始めた。

共感できるところもあれば、そうでないところもある。

しかし自分としての考えをつくるキッカケになる。

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知的とは、何かを学ぶことで加算していくのではなく、その都度枠組みを刷新していくことである。

意見を持った人同士が議論をしているのではなく、批判をしあっている。歩み寄りはなし。

そんなニュースが最近多い。

それがなぜなのかを考えるキッカケとして。

 

考えることをやめてはいけない

「充分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない」

「科学的な意義を説明するには、手間がかかる上に難しい。
しかし話題性だけを喧伝するという発想は反知性的と言われても仕方がない」

身近でよく、理系の話は、文系だからわからないということを耳にする。

これが通る現代はおかしいと思う。

理解していないならば、勉強すればいい。

考えることをやめる言い訳にしないでほしい

 

 

反知性主義者にとってはいま、ここ、私しかない」

自分で終わり、その場で終わり。自分でかってに完結させてしまい、意見を受け入れない。

 

国と企業は違う 

「政治にはビジネスにおけるマーケットに対応するものがない」

現代の政治家がさも会社を経営するかのごとく、

国家が株式会社であるかのごとく振る舞うことに対する警鐘。

 

 

学ぶこと、触れることの楽しさを知る

「巨大な知の氷山の一片に触れた」

知を知ることの楽しさとはまさにこれだ。

ワクワクする気持ちが知的興奮か。

 

「私の家から見知らぬ自己の外、ある彼方へと向かう運動として現れるのである」

自分の意見に固執せず、フットワークを軽くし、

知らないことを知ろうとすることが知性なのである。

 

リーマン・ショックでは、金融業者が自分たちが判断を間違えることを否認した」

自分が正しいと盲目的に思い込み、考えることをやめてしまった。

 

「無人で進む機関ほど止めにくいものはない」

流されてしまうことの怖さ。一度流されると止めることは難しい。

 

「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目になる」

知ることをやめない。ルーツを辿ることの大切さ。

 

「自分が学びのモードにはいるときって、なにかがかわるんです」

学ぼうとしている時って、ワクワクする。

もっと知りたいという正の循環が生まれる。

これが学びの楽しさだと思う。学びたいことを探すこと。

 

「知性の活性化・高度化ってものの考え方の構造を作り変えて志向のシステムを再組織化すること」

柔軟な発想を持つことが必要なのであって、単なる知識の追加では意味が無い。

心に刺さる言葉だ。

 

「新しい経験をしても、全部古い経験のなかでしか意味を解釈できない」

自分の考えが凝り固まっていないか

他人に対して思うときに、自分も同じ目線で見ることを忘れないようにしなければ。

 

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