裸でも生きる/山口絵理子
マザーハウスの鞄を愛用中
創業者の方の自伝。熱い情熱がにじみ出ている。
読んでいると元気になる、そしてお前も頑張れと、背中をおされているような、そんな本です。
「社会を変えることが私の存在意義。もっともっと社会を良くしたい。」
強く思いを持ち、そして持ち続ける事が大事だ。
時には否定され、批判されることもあるだろうが、それに耐えうる信念を持たねば。
「貧しい国という現実をこの目で見なければ何も始まらない」
現場主義。現代の管理する側と現場における意識の差を埋めることがどれほど難しいか。
そしてそれを管理側に理解させることがどれほど難しく、そして途方もないことか。
現場第一で考えてくれるリーダーって本当に大事だと思う。
「ここに住む人たちは、何も日本みたいに発展したいなんて思っていないんじゃないか」
発展途上国という名をつけて呼んでいるけれども、果たして発展したいのか。
確かにそうだ。その土地にはその土地の感覚がある。
生産国だけれども、その作った製品を買えないということは辛いことかもしれない。
「ビジネスの世界で戦うと決めたのに、社会的意義をアピールすることは、
そういった要素に頼ってしまっている証拠だ」
自分のフィールドはどこか、どこに軸足を置くのかが非常に大切。
駆け抜けているとよく、見失ってしまう。自分が何のために走っているのかを。
「つねに他人と競争し、比較し、相対的な価値観に頼り生きてきた」
偏差値や年収という他愛もないものでしか価値が測れないような社会ではあるが、
そのなかで、キラリと光る人はやっぱりその枠組とは違うところに主軸があるのだ。
他人がどうとかではなく、あくまで自分、価値観を創るのは自分。
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