【読書】大局観/羽生善治 うまくいっている時こそ危機感を持って
論理だけではなく、好き嫌いの域まで
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今、将棋界が熱い。
中学生プロ棋士、藤井四段の活躍により盛り上がっているからだ。
将棋とはどのような競技なのだろうか。
それは、読みと読みのぶつかり合い。
思いと想いのぶつかり合い。
そんな将棋界で長年行き、将棋界を牽引してきた男、羽生善治。
彼の強さの源はどこにあるのか。
年齢を重ねるごとに強くなる大局観、その極意。
考え抜いても結論が出ない。
そんな時は好き嫌いで決めていい。
そう考える極地に、彼が達するまでどのように考え貫いてきたか。
その全てがここにある。
選択と経験の積み重ね
「たくさんの可能性の中から1つを選択する方が、少ない可能性から 1つを選択するより後悔しやすい」
年齢を重ねるがゆえに、人は迷いやすくなる。
それは経験が増えるから。
若いうちのがむしゃらさを維持し続けるだけでは年齢を重ねた時に勝ちを取ることができない。
変化を嫌うのは停滞か
「チャレンジの期間は目安を決め柔軟に対応するのが良いと思っている」
無敵の名人でも同じ。
戦法に固執することはしない。
新たな戦法に手を出す。
常に成長を続けるという意識こそが強さの源なのだ。
世の中は日進月歩。
その流れに置いていかれてはならない。
名人でさえそうなのだから、一般人は言わずもがなである。
不安定なときこそ飛び越えろ
「勝っている時や順調な時に方向転換するのは難しいが、負けている時ならば様々な変化をしやすいからだ」
うまくいっている時に舵を切る。
その選択はとても難しい。
逆に言えば、負けている時は何をしても良いのだ。
どんどん変化をつけて、それが時には正解を見つけたりもする。