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aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】サーモン・キャッチャー the Novel/道尾秀介 君の人生は、たいしたものじゃない。でも、捨てたものでもない。

大したことないさ

サーモン・キャッチャー the Novel

新品価格
¥1,620から

場末の釣り堀から始まる事件。

冴えない6人の人生が絡まり合い、もつれ、転回する。

 

釣り堀でバイトをする女の子。

釣り堀で神と呼ばれるおじさん。

引きこもりの青年とその妹。

健康ランドに住んでいる便利屋のおっさん。

孤独の末、何かしたくてたまらないおばさん。

 

一見無関係な彼らには、様々なつながりがある。

新たに繋がりができることもある。

彼らが見せる、つながることの奇跡は感動を呼び起こす。

 

人の人生は他人との繋がりによって生まれる。

弱い繋がり、強いつながり。

そう、すべては連鎖する。

この本で描かれる小さな世界は、現実にも生まれる。

世界はすべてつながっているのだから。

人は生きる目的をもつ

「何でもいいから人生の目標や目的と呼べるものが欲しかったのだ」

釣り堀で釣った魚で景品を得る。

彼はそれが目標だった。

小さいけれども、何かしらの目的が欲しい。

何でもいいのだ、それがあることが大事。

 

 

現実から目をそむけたく頑張る1ページ

「人生には、誤魔化してうやむやにできることと、できないことがあるのだと知った」

彼女は現実から目を背けるべく、行動した。

約1ページぐらいだろうか。

だが、その現実は変わらなかった。

うやむやにできない現実がそこに鎮座していた。

 

世界は言語で狭められたりなどしない

「言葉なんて、本当は必要じゃないんだ。言葉がなくても、気持ちが伝わればいい」

本作には不思議な言語を使う外国人たちが登場する。

それに向かって立ち上がる父親

言葉じゃない、気持ちで立ち向かう。

人間とは感情がある生き物なのだから。

 

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