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aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】君の名は。/新海誠 私は、僕は、だれかひとりを、ひとりだけを、探している

星が降ってくるようだった

小説 君の名は。 (角川文庫)

新品価格
¥580から

話題の映画、小説版。

田舎暮らしの女子高生、三葉。

彼女は夢を見る。

その夢では自分が東京に住む男子高校生になっていた。

 

東京暮らしの男子高校生、瀧。

彼も夢を見る。

山奥の村で暮らす女子高生になる夢だ。

 

やがて二人は入れ替わっていたことに気づく。

交わることになった彼らはやがて壮大な運命に翻弄されていく。

 

彗星を鍵にした運命の物語。

時間は組紐のようにくっついては離れ、離れてはまたくっつく。

時間の流れという無常の存在に抗いながら、二人は生きていく。

 

映画もいいが、小説もいい。

どっちがいいとは決められない、むしろ両方とも見て欲しい。

映画にしか無い臨場感と、小説にしか無い奥深さが存在する。

神さまに何を願うか

「神さまが本当にいるならば、それでもなにを願えば良いのか、私は自分でも分からないのだった」

神に祈るとき、人は何を願うのだろうか。

自分の手の届かないことを祈るのだろうが、それは一体なんだろうか。

人それぞれではあるものの、多くは自分にとってどうすることもできないことなのだろう。

願っても願わなくても、何かしら後悔は出てきそうだ。

 

 

時間は組紐のように寄り集まる

「よりあつまって形を作り、捻れて絡まって、時には戻って、途切れ、またつながり。」

三葉の祖母が時間の流れを組紐に例える。

そしてそれをムスビという。

映画でも、小説でも、この組紐が時間とともに物語の根幹を成していることに気づく。

それは彗星もしかり。

現実にも時間の組紐が存在する。

しかしそれを目にすることはできない。

 

彗星のように現れ、消える

「まるで遅れてやって来た彗星みたいに、突如俺を訪れ、跡形もなく去って行ったなにか」

瀧はこう思う。

記憶の中には残っていない、残っていないのだが、何か忘れていることがあると。

それはまるで彗星のようで、突然やってきて、突然消える。

それを探しているようで、実は何を探しているのかわかっていない。

そんなこと、意外とあるんじゃないだろうか。

 

人は記憶をたどることで生きる

「ひとは大切なことを忘れていく。けれども、そこに抗おうともがくことで生を獲得するのだ」

人は忘れる生き物だ。

忘れることに対して抗う、それが生きること。

自分の足跡を振り返りながら、確かなものにしていくこと。

 

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