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20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】日本エリートはズレている/道上尚史 日本よ、謙虚たれ!

日本エリートはズレている (角川新書)

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なかなか刺激的なタイトルだ。

挑戦的と言ってもいいかもしれない。
著者は主張する。
ダイナミックに動く世界で、時が止まっているのは日本だけ。
そう、日本は他国を馬鹿にする。
自分自身を特別だと思い込み、他国から学ぶことを怠けている。
そう彼は主張する。

 

中国は所詮、他の国を真似しているだけだ、という日本人は多くいる。
そして中東は危険で、なおかつ石油だけで儲けている、という日本人も非常に多い。
エリートの中にもそういう人は多い。
むしろ国の制度や政策を決める人間たちほど他国に目を光らせ、いいところは盗み、常に研鑽を続けているその姿勢が最も大事とされる。
また日本企業もそうだ。
社内の調整にばかりコストがかかり、外から学ぶことは非常に少なくなってしまった。
今一度フラットな目線を持って世界を眺め 日本の立ち位置を明確にする必要があるのだ。

英語はあくまでツール 

「英語ができずにビジネスをするというのは、掛け算九九も知らずに複雑な方程式を解くということ」
闇雲にグローバル化を進めるわけではない。
だがグローバル化の波に乗り遅れてもいけない。
武器を持っていても使わないことと、武器を持たないことは全くの別物だ。
 

技術だけでは足りない

「日本に自分たちの技術力が高いという過信があった」
技術力の高さ、それはもちろんいいことだ。
だがそれだけでビジネスはできない。
技術力をどのように製品に持ち込むか。
それもできるのは技術も分かった経営者だ。
 

 

過信は人を動けなくする

「上から目線で他国を見下している間に自分が遅れてしまった、世界認識もずれてきた」
世間はこんなにも進んでいるのに、日本はかたくなに海外に目を背けない。
特に近隣の国においては、馬鹿にしているほどだ。
そんな気持ちが抜けないのだ。
今一度、自分の立ち位置と世間の立ち位置、世界の立ち位置を見比べる必要がある。
取り返しのつかない遅れが生じる前に。
 

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