aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】言ってはいけない/橘玲 不愉快な現実を書いた一冊

何が不愉快か、それは遺伝、見た目、教育に関するデータたち

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

新品価格
¥820から

人は平等かつ、自分が生きる環境によって成長するものと考えられている。

本作では、それらをデータに基づいて評価する。

果たして、本当にそうなのかと。

 

必ずしもそれが全て正しいとは思えないし、あくまで統計の話である。

だからこそ、こういう考え方もあるのだと知る。

自分の視野は一歩広がる、そんな一冊。

幸せになることとなろうとすること 

「ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない」

長年、人は神が作りしものと考えられてきた。

だが、それは進化というものによって生まれたとダーウィンは明らかにした。

その進化は何のためになされたか。

人の幸せは幸福になること、たが、生物としてそのようにデザインはされていない。

 

 

不安不明確なものこそ恐ろしい

「不吉なことが起こると、ひとびとは無意識のうちに因果関係を探し、その原因を排除しようとする」

人は何にでも原因を求める。

そしてそれが自分には起こりえないであろうということを知り、安心する。

不安という状態を一番に恐れており、その状態のままでいることに恐怖する。

だからこそ、簡単で単純な説明にこぞって皆がすがりつく。

 

子は親を見て育つ

「親のよき行動は、子のよき行動を導く」

脳科学の進歩により、人は多様に分析されうるようになった。

犯罪を犯しやすい人、不安定な人といったように。

そういった人たちが親になると、子は影響をされて育つ。

社会としてどこでそれを保護していくか、安全を維持するか、結論は難しい。

 

生物的な違いと非論理的な差別

「脳の生理的な仕組みによって好きなことがちがうからだ」

男女の格差に関する政策が増えている。

女性の博士号取得者が少ないだとか、女性管理職が少ないだとか。

だが、必ずしも社会的な影響だけではない。

その人自身がその仕事に興味を持つか、そこで判断されうるのではないか。

なぜなら脳の仕組みが違うのだから。

 

似た人間はひかれあう

「子どもは自分と似た子どもに引き寄せられる」

人間は仲間を探したがる、徒党を組みたがる。

それは集団の中にいると安心するから。

集団を構成するのは同一タイプばかり。

だからこそ、似た子どもと触れ合うことが多くなる。

皆が全員友達になるような幻想はないのだ。

 

関連記事

aichikenmin-aichi.hatenablog.com

aichikenmin-aichi.hatenablog.com

aichikenmin-aichi.hatenablog.com