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aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】本と流通/Human And Bookstore 本を愛する人にこそ、裏側も知ってほしい

ブックカフェで見つけた、本の流通に関してまとめられた一冊

HAB本と流通

新品価格
¥1,296から

出版、流通、本屋という3形態を全て行おうというプロジェクト、Human And Bookstore。

僕は本が好きだ。

だけども、その本がどのような形で書店に並ぶのかを知らない事に気がついた。

取次という仲介業者、そして新たな流れがいま、始まろうとしていることにも。

 

またこの本は流通だけでなく、本についての熱い思いが込められている。

多くのインタビュー記事でもそう、本が好きだから、皆に本を届けたいからという人で溢れている。

 

いま街の書店の数が減っていると耳にする。

そんな中、新たな形の書店も生まれている。

街の本屋がインターネットに負けてはならない。

むしろ、彼らは土俵が違うのだ。

自分の目と手だけでなく会話をして本を探す

それが本屋なのだ。

つながりを作る場所なのだ。

大きいチェーン店の画一的な本屋だけでなく、オリジナリティに溢れた楽しい本屋が増えることを願う。

日本の出版業界の4つの特徴

「雑誌と書籍が同じように売っている」
「本、雑誌の流通の7割以上が取次と呼ばれる会社を通って書店に流通している」
「多数の出版社と書店の間に少数の卸売りが存在している」
「委託制度と再販売価格維持制度」

 

 

本屋の利益はどれぐらいか

「委託の本の利益は大体2割」

本は、買切だけでなく、委託販売という変わった形態を取る。

書店の利益率は低い一方、返品をすることができる。

自分で仕入れた作品だという意識よりも、他人の商品を並べてあげているといった意味合いが強くなってしまう。

 

本屋は売りたい本を売る個性が欲しい

「選書をする能力が自分たちにあった。いらない本はいらないし、欲しい本を必要な冊数だけ欲しい」

取次に頼ること無く、自分たちで本を選ぶことができたならば、そこに新しい本屋が出来上がる。

取次は新刊がでたらばらまく。

だが、本屋が欲しいのは、自分たちが売りたい本であって、取次が売りたい本とは必ずしも一致しない。

書店に自分たちが選んだ本であるという意識が強くあればあるほど、面白い場所が出来上がる。

せっかく人がやっているお店なのだから個性が欲しい。

 

民間会社と公共インフラはことなる

「取次会社といってもあくまで私企業なのですが公共性のようなものを世の中から期待されている」

公共性を期待してしまう企業は結構ある。

例えば鉄道、宅配便、銀行。

でも実は私企業なのだ。

自由に廃業することもできる。

あって便利、当たり前だと考えているものが、本当に企業として儲かっているのか。

公益と資本主義の間で苦しんではいないだろうか。

法律や市場の整備が重要なところであろう。

 

数の暴力に負けてしまう寂しさ

「少数の流通では出版社も取次も送料で赤字になってしまう」

あまり売れない本だけど店頭に置きたい。

そんなときに悩まされる送料。

読みたい本、売りたい本を全ての書店が簡単に手に入れることができるようにするために何か工夫が必要。

取次のビジネスモデルの狭間に落ちるものたちをどう拾うか。

そこが今後の書店が生き残る術になってくるかもしれない。

 

上流にも下流にも多様性が求められる

「仕入ルートにも多様性があった方が楽しい小売店になる」

取次ばかりに頼っていると何が起こるか。

画一的な書店ばかり生まれて、それならば品揃えの豊富な大規模書店に駆逐されてしまう。

小さな書店が生き残るためには独特の品揃えで勝負しなければならない。

そのためにも新しい考えをもった取次や直取引というものが求められている。

 

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