aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】書店員X/長江貴士 文庫Xを作り出した張本人

新しいことをしないことこそが失敗なのだ

書店員X - 「常識」に殺されない生き方 (中公新書ラクレ)

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文庫X、岩手の書店を発信に本のカバーを全く見せず、おすすめのコメントだけで売る。
その結果、大ブームを巻き起こしたその発起人たる著者、彼が書いた本である。
著者もタイトルを見せないその奇抜な売り方。
それはどのような道のりとアイディアで生まれたのだろうか。
また彼自身の反省を振り返り、新たな発想を得るための方法を著者は語る。
出版不況が叫ばれる昨今、書店の楽しさはどこにあるか。
ネット上では見えない、本に出会うという感覚。
それを売る商売、それこそが本屋なのだ。

ただの仲介業者ではなく付加価値を 

「モノを買うという行為そのものにどんな付加価値を付けることができるのか」
小売業者の商売は、ただものを売るだけではならない。
まだ売るだけでは全く付加価値がないのだ。
そこに物を売る、物を買うという行為に意味づけをし、それを消費者が買う。
それを何かしらの工夫で見出さなければならない。
今まで通りではいけない。
不連続な進化が求められる。
 

自由を与える、それは勇気のいること

「社員たちを管理するのではなくそれぞれを信じて仕事を任せている」
社員を管理することでその社員の行動と広がりは自ずと制限される。
一方で社員は仕事を任せられることでより重度の広がった柔軟な発想ができる。
今回のXの生まれた経緯もそうだ。
現場に可能な限り自由にやらせる。
その結果が大成功を収めたのだ。
 

新しいことをしないことこそが悪い

「さわや書店は何もしないことが失敗というような環境で、ここでもまた普通ありえないだろうと言うことをしても怒られない」
自由にそしてそういう環境の中に身を置くこと。
そういう環境を作り出すこと。
それこそが成功の秘訣なのであった。
職場の雰囲気というものはなかなか変わりづらい。
だが一人一人、常に前向きに挑まなければならない。
 

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