aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

【読書】アルケミスト/パウロ・コエーリョ 夢を追うこと、忘れるなかれ

夢を追う少年の物語

アルケミスト Anniversary Edition

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¥1,296から

羊飼いの少年、サンチャゴは宝物がピラミッドに隠されていると言う夢のお告げを聞く。
彼はその言葉を信じ、砂漠を越えエジプトを目指す。
彼は様々な出会いと前兆に導かれ、困難な旅を続けていく。
そしてある錬金術師との出会いを果たした。
その後、たどり着いたピラミッドで彼に何が待ち受けていたのか。
夢を追う、その行為に希望を与えてくれる1冊。
 

 

ある書店の企画によってこの本と出会った。
おそらく、本の表紙だけ見れば買わなかったであろう1冊。
その本を紹介してくれた書店に感謝。
人はいつでも夢を持つから挑戦をする。
まっすぐに、着実に、自分の宝物を探しに行く。
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【読書】騙し絵の牙/塩田武士 本は読者のもんやで

小説のモデルは大泉洋

騙し絵の牙

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¥1,728から

罪の声の著者である塩田武士。
彼の最新刊は、やけにキャッチーなジャケットをしている。
そう、大泉洋がでかでかと載っているのだ。
なぜ彼がこんなにも前面に出ているかと言うと、この本は大泉洋をモデルにした社会派長編だからだ。
小説のモデルとなる俳優がいる。
そんな面白い試みに、ついつい惹かれてしまい手を取った。

 

大手出版社で雑誌編集長を務める早見。
ウィットに富んだ会話、リアリティのある行動、大泉洋が小説の中で飛び回っている。
彼が担当している雑誌に廃刊の噂が流れ始めた。
彼は自分の雑誌を守りきれるのか。
大いなる力に巻き込まれて、そして屈服してしまうのだろうか。
もがき苦しみながら立ち向かう彼の姿は我々に勇気を与えてくれる。
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【読書】プラージュ/誉田哲也 犯罪者たちのその後 に焦点を当てた物語

プラージュとはフランス語で海辺という意味だ海と陸の境界。

プラージュ (幻冬舎文庫)

それは常に揺らいでいる。
家賃5万円、掃除交代制、仕切りはカーテンのみで、美味しい食事付き。
こういったシェアハウスがあったとしたら、あなたはどうするだろうか。
だが住人たちは何だか訳ありな人ばかりだ。
そんなシェアハウスに入ることになった元サラリーマンの貴生。
彼はなぜ元サラリーマンなのか。
それは彼が前科者だからだ。

 

気晴らしに出かけた店で、周りに勧められるがままに覚せい剤を使用、そして逮捕される。
そんな経験を持った彼は社会に復帰しようと試みる。
だが社会は前科者に厳しい。
住むところもままならない。
そんな中に、紹介されたのがこのシェアハウス、プラージュであった。
訳ありの人間達が織りなす、訳ありの物語。
人はどうやって更生していくのか。
罪はどうしたら許されるのか。
その問いに真っ向から向き合っている。
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