aichikenminの書斎

20代サラリーマンが、読んだ本と、心に残った言葉、その時考えたことを徒然なるままに書き留めたもの(金融、理系、工学、航空機、読書)

小説

【読書】タウになるまで待って/森博嗣 真実とは存在するのか?

森博嗣のΤになるまで待って。一風変わった洋館で事件は起こる。真実を探しに駆け回る。だが、真実とは何だろうか。謎が謎を呼ぶ。

【読書】シータは遊んでくれたよ/森博嗣 私的な指摘さえも詩的。時に魔的。不敵に知的、無敵で素敵。

森博嗣のシータは遊んでくれたよ。ギリシャ文字シータにまつわる連続殺人事件が発生。いつもの彼らが駆け回る、そして暴かれる真実と黒幕。

【読書】横浜駅SF/柞刈湯葉 横浜駅は常に工事が行われている状態こそが完成形なのだ

柞刈湯葉の横浜駅SF。日本の本州は99%が横浜駅となった。脳に埋め込まれたsuicaで人間が管理されるエキナカ社会。人は駅に支配されたのか、駅が人を支配しているのか。

【読書】Φは壊れたね/森博嗣 真実とは、決して完全に目の前に姿を現すことはないのだから

森博嗣のΦは壊れたね。森博嗣のGシリーズ。その死体は、密室の中でY字の形につられていた。密室の謎解きであることはもちろん、密室という概念をも解き明かす。

【読書】リバース/湊かなえ 昔の事件が蘇る、そして浮かび上がる真実

湊かなえのリバース。藤原竜也主演で連続ドラマ化された本作。イヤミスの女王が描く本作は、過去の事件を掘り返す。真実が明らかになった時、登場人物たちはどうなるか。

【読書】半島を出よ(下巻)/村上龍 多数派にいることで考えなくなった日本人へ

村上龍の半島を出よ(下巻)。危機に直面した日本。平和ボケで考えない群衆たちは何もできない。そんな中立ち上がったのは、はぐれもの達だった。

【読書】半島を出よ(上巻)/村上龍 北朝鮮に支配された福岡、日本人は何ができるか

村上龍の半島を出よ(上巻)。北朝鮮の反乱軍が突如日本に進行する。何も対処することができないまま、福岡は占拠される。必死に福岡から目を背けようとする日本。日本人には何ができるのか。

【読書】SOSの猿/伊坂幸太郎 悪魔祓いをしたら孫悟空が出てきたのだが

伊坂幸太郎のSOSの猿。現実世界の中に突如あらわれる猿、孫悟空。極めてSFチックな題材なのだが、それを違和感なく書ききる伊坂幸太郎の面白さがある。

【読書】デボラ、眠っているのか? /森博嗣 ざっと百年といったところか

森博嗣のデボラ、眠っているのか? 古い修道院でスーパーコンピューターが発見された。この世界はどこへ行くのか。 ウォーカロンが人間らしい感情を持つまで、あと百年か。

【読書】愚行録/貫井徳郎 他人を語ることで垣間見える本質

貫井徳郎の愚行録。幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。その事件を、彼らの友人・隣人達が語る。 エピソードによって浮かび上がらせる何か。

【読書】天才株トレーダー 二礼茜 ブラックヴィーナス/城山真一 経済を使った正義を見せつける

城山真一のブラックヴィーナス。いわば経済版ブラックジャック。困っている人を助けるために、彼女は自分の力を使う。本気の人を本気で助けるために。

【読書】ジェノサイド(下巻)/高野和明 楽しかったではなく、すごい体験した、そう思える一冊

高野和明のジェノサイド(下巻)。人間を上回る知性を持つ「彼ら」によりこの作戦は全て支配されていた。人間を俯瞰することのできる他の生命体から見た世界。それは我々に大きな示唆を与えてくれる物語であった。

【読書】ジェノサイド(上巻)/高野和明 驚天動地、人類の未来を賭けて

高野和明のジェノサイド(上巻)。2012年このミステリーがすごい第1位。未確認生物の存在と、世界を救う大学院生の話。

【読書】もしも俺たちが天使なら/伊岡瞬 ダメ人間たちが正義の味方に

伊岡瞬のもしも俺たちが天使なら。詐欺師、ヒモ、元刑事。3人が巻き起こすクライムノベル。誰が騙しているのか、誰が騙されているのか。

【読書】クリムゾンの迷宮/貴志祐介 50ページを過ぎたら寝られません

貴志祐介のクリムゾンの迷宮。50ページを過ぎたら寝られません。本作は、ページをめくる手が止まらないホラー小説である。人は突然、生死の危機に追い込まれたらどのような行動をとるのだろうか。

【読書】サクリファイス/近藤史恵 ロードレースチームのために犠牲になるアシストという役割

近藤史恵のサクリファイス。舞台はロードレース。この競技の魅力はチームのエースを勝たせるための心理戦。そしてサスペンスの要素が盛り込まれている本作。

【読書】小暮写真館2 世界の縁側/宮部みゆき あなたは誰かの家の縁側に座っているだろうか

宮部みゆきの小暮写真館2 世界の縁側。人は繋がり合って生きている。つながる過程で優しさをぶつけ合うこともある。あなたの家の縁側には誰が座っているだろうか。あなたは誰の家の縁側に座っているだろうか。

【読書】神様の裏の顔/藤崎翔 裏を読めるか、騙されないで最後まで

藤崎翔の神様の裏の顔。舞台は葬式、そこで暴かれる真実とは一体。人が他人を信じる気持ちというのは、ふとした瞬間に疑心暗鬼になる。真実を見つけられるのは誰か。騙されるのは誰か。

【読書】小暮写真館1/宮部みゆき 信じるモノは写真の中に見えてくる

宮部みゆきの小暮写真館、第一巻。主人公は変わった家族。昔、写真館だった土地を買い取り、建物をそのままで住み始めた。そこには不思議な写真が持ち込まれるようになり・・・。

【読書】負けてたまるか 国産旅客機を俺たちが作ってやる/小西透 下請けからの脱却 

小西透の負けてたまるか 国産旅客機を俺たちが作ってやる。日本は国産旅客機を作る力があるのか。それほどまでに困難な航空機製造、それを成し遂げることで再び日本は希望を取り戻す。

【読書】総理の夫/原田マハ 全力でついていきたい、そう思える総理がここに

原田マハの総理の夫。信頼できる総理大臣とはどういう人だろうか。真っ直ぐに誠実に、信じられる人間とはどういう人だろうか。その答えがここにある。

【読書】貘の檻/道尾秀介 読者に考える時間と空間を与える、それが小説なのだ

道尾秀介の貘の檻。皆が少しずつ少しずつ誤解をして生まれた結果が32年後に明らかになる。ミステリーの枠組みを超えたミステリー。どれだけ超えるかは読者次第だ。

【読書】 依頼人は死んだ/若竹七海 このミステリーがすごい!

若竹七海の依頼人は死んだ。このミステリーがすごい!の次点に選ばれたのがこのシリーズの一冊。連作という美しさと構成の妙がページを捲ることを止めさせない。

【読書】インフェルノ(下巻)/ダン・ブラウン ダンテはどんな過酷な試練にも耐える人間の強さを表す

ダン・ブラウンのインフェルノ(下巻)。科学的思索と宗教的信仰のあわせ技。世界を危険に晒したのは誰か、犯人を犯人にしたのは誰か。世界を危険から守る手立ては無かったのだろうか。

【読書】インフェルノ(中巻)/ダン・ブラウン 世界を、人類を救うために

ダン・ブラウンのインフェルノ(中巻)。ダンテのマスクを探しに向かったラングドン達。そこで見たものは、昨日自分が盗みを働いていた映像であった。世界を救うために、彼らは走る。

【読書】インフェルノ(上巻)/ダンブラウン ダ・ヴィンチの次はダンテ

ダンブラウンのインフェルノ(上巻)。またも主役はラングドン教授。そして物語の鍵をにぎるのはダンテの神曲。歴史とミステリーのあわせ技。好奇心と興奮が止まらない。

【読書】 少年探偵団/江戸川乱歩 やつを捕まえるのは僕らですよ明智先生

江戸川乱歩の少年探偵団。二十面相vs明智小五郎、再び相まみえる。娯楽小説の裏側にある探求者にあなたは会えるだろうか。

【読書】BACK 猟奇犯罪捜査官 藤堂比奈子/内藤了 敵はどこにいる?

内藤了のBACK 猟奇犯罪捜査官 藤堂比奈子。都心の総合病院で起きた大量殺人事件。そこには「スイッチを押すもの」という記述が見つかった。

【読書】百舌の叫ぶ夜/逢坂剛 人気ドラマMOZUの原作

逢坂剛の百舌の叫ぶ夜。人気ドラマMOZUの原作。警察と公安、そしてテロリスト。物語が進むにつれ、三者が複雑に絡み合った関係をみせる。

【読書】みかづき/森絵都 塾と学校、それらは太陽と月である

森絵都のみかづき。塾に、教育に、すべてを捧げる家族の物語。塾と学校、それらは太陽と月である。営利企業の限界というものをまじまじと見せつけられる1冊。