2017-07-16 【読書】ジグベータは神ですか/森博嗣 宗教と人間の意識 名言 小説 小説-森博嗣 またまた出てきた真賀田四季、今回は紅子も ジグβは神ですか JIG β KNOWS HEAVEN Gシリーズ (講談社文庫) 棺に納められていたラッピングされた女性の死体。 それが発見されたのはベータと名乗る教祖を仰ぐ宗教団体の施設であった。 調査に訪れた探偵は加部屋達と偶然の再会を果たす。 そしてあちらこちらに見え隠れする真賀田四季の影。 真賀田四季にそっくりな人間が一人、人形も一つ。 天才とのつながりはどこに。 西之園が、瀬在丸が、別々の世界で動いていた彼らが再び相見え、天才に挑む。 面白くなってきた。 続きを読む
2017-07-12 【読書】大局観/羽生善治 うまくいっている時こそ危機感を持って 名言 社会 論理だけではなく、好き嫌いの域まで 大局観 自分と闘って負けない心 (角川oneテーマ21) 新品価格¥864から 今、将棋界が熱い。 中学生プロ棋士、藤井四段の活躍により盛り上がっているからだ。 将棋とはどのような競技なのだろうか。 それは、読みと読みのぶつかり合い。 思いと想いのぶつかり合い。 そんな将棋界で長年行き、将棋界を牽引してきた男、羽生善治。 彼の強さの源はどこにあるのか。 年齢を重ねるごとに強くなる大局観、その極意。 考え抜いても結論が出ない。 そんな時は好き嫌いで決めていい。 そう考える極地に、彼が達するまでどのように考え貫いてきたか。 その全てがここにある。 続きを読む
2017-07-09 【読書】満月の泥枕/道尾秀介 大切な人を失った時どう生きるか 名言 小説 小説-道尾秀介 肩肘張らず、のびのびと 満月の泥枕 新品価格¥1,836から 娘を失った男、母に捨てられた少女、二人はろくでもない生活を送っていた。 酔っ払った男がある日、目撃する。 公園に人が沈められたところを。 沈められた男は誰なのか、泥酔していた彼には定かではない。 ワケありなアパート住人たちのドタバタ群像劇。 大切なものを失った後に、人がどのように生きれば良いのか。 主人公の二美男はかっこよくない。 かっこよくないんだけれどもかっこいいんだ。 笑って、泣いて、その狭間を行き来する。 まさに道尾作品なのではないだろうか。 続きを読む